資格勉強を進める上で、効率的なノートの取り方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
私もその一人でした。
学生時代を思い出し、ノートを取って勉強をするも、どうにもしっくりきませんでした。
そんな中、友人から紹介されたのが「コーネル式ノート」
最初はその効果に懐疑的でしたが、実際に使ってみると、その記憶定着率の高さに驚かされました。本記事では、コーネル式ノートの魅力と、資格勉強での具体的な活用例について詳しくご紹介します。
コーネル式ノートとは?
コーネル式ノートの基本構造
コーネル式ノートは、アメリカのウォルター・パウク教授によって考案されたノート術です。ノートは3つのセクションに分かれています。
- ノートエリア
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ノート右側の「講義やテキストの内容」を記録するメインのエリアです。すべて丸写しではなく、ポイントを絞って簡略化して書くと読み返すのが非常に楽になり学習効率が上がります。
- キーワードエリア
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ノート左側のノートエリアに記載した内容に対する「重要キーワードや質問・疑問」を記載するエリアです。資格の勉強では試験に出題が想定される問題文などを考えて記入するのも効果的です。
- サマリーエリア
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ノート下部の覚えた内容を自分の言葉で要約し、総括するエリアです。読み返しやすいようになるべく簡略に記載するのが〇です。
コーネル式ノートの利点
コーネル式ノートの最大の利点は、学習内容を効果的に整理し、復習を容易にする点です。
ノートエリア、キーワードエリア、サマリーエリアに分割することで、情報を体系的に整理し、重要なポイントや質問を明確にできます。
この方法により、学習内容を簡単に見直すことができ、効率的な復習と試験準備が可能になります。特にキーワードエリアの質問形式を活用することで、理解度の確認と知識の定着に非常に役立ちます。
筆者が感じたコーネル式ノートの効果
私自身、初めてコーネル式ノートを試す前はその効果に疑問を持っていました。しかし、実際に使用してみると、その効果は明白でした。
特に、資格勉強においては、膨大な情報を効率的に整理し、記憶に残すことが求められます。コーネル式ノートを使うことで、短時間で多くの情報を吸収し、必要なときに素早く復習することができるようになりました。
結果的に、ゼロから始めたケアマネジャー試験には一発で合格することができ、今でも新たに学んだ内容はコーネル式ノートでまとめるように心がけています。
簡潔に書くようにしたら見返すのも簡単だったよっ!
コーネル式ノートの作成例
作成の手順
コーネル式ノートを作成する手順は非常にシンプルです。次の手順に従ってノートを作成してみてください。
ノートに線を引き3分割する。
まずはそれぞれのエリアを作成しましょう。左側のキーワードエリアを作成する場合、横幅は3.5cm~4.0cm程度、株のサマリーエリアを作成する場合には5行程度スペースを空けると記入しやすいです。
ノートエリアに学習した内容を記入する。
コーベル式ノートが完成したら、さっそく使ってみましょう。
まず講義やテキストでインプットした内容をノートエリアにまとめます。
ノートをまとめる際には以下に気を付けると後で読み返しやすいノートになります。
- ノートいっぱいに書くのではなく、スペースに余裕を持たせて。
- 箇条書きなど簡潔な文章を意識する。
- 色は3色以内で。
キーワードエリアに、ノートエリアの内容の疑問点や重要ワードを記入する。
キーワードエリアには、ノートを取っていて疑問に思ったことや特に重要なワードを記入します。
その際、なるべく自分の言葉で記入したほうがより理解に繋がりやすいです。
サマリーエリアに、学習して感じたことを記入する。
学習の〆としてサマリーエリアに学習して感じたことを自分なりの言葉で記入します。
メモのような感覚で書くと、書くことに悩まずにスラスラと書けるかもしれません。
そして実際にコーネル式ノートでケアマネジャー試験の勉強を行った完成例がこちらです。
全体的に文字がギュッとしていないためか、なんとなく読み返しやすいと思いませんか?
筆者はノートに図を使うのが苦手なので、得意な人であればさらに読み返しやすいノートになるかもしれません。
それでも、ノートの構成を考えることなくここまでスタイリッシュに整えることができるのはコーネル式ノートのお陰といわざるを得ません。
全然うまいノートの取り方が分からないよ!という人はぜひコーネル式ノートを試してみてほしいです。ノートの綺麗なまとめ方を考える時間から解放されますよ。
ちなみに筆者は字が上手くなかったので、ノート作りと並行して練習帳でペン字の練習もしましたっ
コーネル式ノートの効果を最大化するために
効果的なキーワードの選び方
コーネル式ノートの左側に書き込むキーワードや質問は、内容を整理するための重要な要素です。効果的なキーワードの選び方としては、まず講義やテキスト内で強調されたポイントを中心に書き込むことが重要です。
また、自分が特に重要だと感じた点や、後で復習したいと感じた部分もキーワードとして書き込むと良いでしょう。このようにして、ノートを見返したときに、すぐに重要なポイントを確認できるようにします。
サマリーの書き方
サマリーは、学習内容を自分の言葉で要約する部分です。効果的なサマリーを書くためには、その日の学習内容を簡潔にまとめることが重要です。
具体的には、主要なポイントや重要なキーワードを含め、2〜3行程度でまとめると良いでしょう。また、自分の理解を深めるために、例や具体的な事例を交えて書くことも効果的です。このようにして、学習内容を整理し、記憶に残りやすくします。
継続的な見直し
コーネル式ノートの効果を最大化するためには、継続的にノートを見直すことが重要です。定期的にノートを見返し、学習内容を再確認することで、記憶の定着を助けます。
また、新たな学習内容を追加する際には、過去のノートと関連付けて書き込むことで、学習内容のつながりを理解しやすくなります。このようにして、継続的にノートを見直すことで、学習効果を高めることができます。
まとめ
コーネル式ノートには、理解の深まりと記憶の定着を大きく助ける効果があります。ただ、テキストを読むだけの時間と比べるとおよそ3倍の時間が掛かるのはデメリットといえるかもしれません。
しかし、その効果は絶大です。学習効率が格段に向上し、「これだけ覚えやすくなるなら、この時間の差はむしろ投資のようなものだ」と筆者は感じました。
さらに、もう一つのメリットとして復習のしやすさが挙げられます。一度ノートを取れば、復習はどこでも可能です。ノートはテキストよりも薄くて持ち運びが楽で、自分の言葉で簡潔にまとめられているので読みやすいのです。
勉強の範囲が広くて忙しい人でも、ノートを取る時間さえ確保すれば、復習は隙間時間を活用して簡単に行えます。特に重要な分野や苦手な部分に関しては、コーネル式ノート術を積極的に取り入れることを強くおすすめします。
この記事を参考に、ぜひコーネル式ノートを試してみてください。学習効果を実感し、資格試験の合格に向けて一歩踏み出しましょう。