前回書いた、ケアマネジャー試験の介護支援分野の「高い確率でその選択肢が誤りであることを判断することができる。」裏ワザが予想よりもかなり好評だったため、第2弾の記事を書くことといたしました。

ユーザーのみんなも物好きだねっ!
前回の記事はこちらです。


今回は保健医療分野の「高い確率でその選択肢が正解であることを判断することができる。」裏ワザを皆さまにこっそりご紹介していきましょう。
※今回の記事も知らなくてもあまり問題のない裏ワザです。
保健医療サービス分野の「~のことがある。」系の選択肢、ほとんど正解
ケアマネジャー試験の過去問を解いていると、「~のことがある。」といった選択肢を目にすることがあります。
特に保健医療分野でこの記述が目立ち、多くの場合、その選択肢は正解となります。
これには理由があり、特に医療分野の知識は様々な報告や研究結果があるため一概に断定することが難しいものがあるためです。
例えばこのような問題を出題するとしましょう。
Q. 高齢者の妄想性障害は、幻覚や錯覚を伴うことが多い。
この問題の解答は、〇でもあり×でもあります。
ある教科書では実際にこのような記述が確認できます。
臨床経験のある方も、このように実感している人は少なくないかもしれません。
しかし一方で、高齢者の妄想障害の主たる症状は幻覚や錯覚ではなく、全体の割合からすると比較的稀な症状であるといった主張もあります。
そもそも「多い」という記述はとても曖昧な表現で、妄想性障害を有する人の全体のうち、どの程度の数が幻視や錯覚を伴っていれば多いと言えるのか不明瞭です。
ちなみに、そういった明確なエビデンスも確認できません。
このように、断定した記述をしてしまうと、試験上、不適切な問題となり得る場合があります。
そのため、より事実に基づいた表記をするために「~のことがある。」などと濁した記述になるのです。



ケアマネでまんねんの問題を作成するときも、こうした断定的な記述には特に注意を払っていますっ
過去のケアマネジャー試験の出題の検証
少々話がずれましたが、ここからは前回の記事と同様、過去5年のケアマネジャー試験の保健医療サービス分野に出題された「~のことがある。」系の選択肢がどの程度正解だったか検証をしていきます。
なお、この「~のことがある。」系の選択肢とは、次のようなものを指します。
- ~のこともある。
- ~の場合がある。
- ~のものがある。
- ~の場合もある。
- ~の可能性がある。
- ~のおそれがある。
- ~なども考えられる。



結構長いので問題を飛ばして結果だけ見たい人はここをクリックしてねっ
令和6年第27回試験
日常生活における活動性が低下することがある。
第27回介護支援専門員実務研修受講試験 問26
解答正解 〇
せん妄の程度は、時間経過とともに変化することがある。
第27回介護支援専門員実務研修受講試験 問26
解答正解 〇
感染症にかかっても、発熱しないことがある。
第27回介護支援専門員実務研修受講試験 問27
解答正解 〇
痩せているため体温計を腋窩部(腋の下)に密着できない場合には、正確に体温を測定できないことがある。
第27回介護支援専門員実務研修受講試験 問27
解答正解 〇
変形性膝関節症は、歩行障害の原因となることがある。
第27回介護支援専門員実務研修受講試験 問29
解答正解 〇
配偶者や近親者の死が、うつ病の要因となることがある。
第27回介護支援専門員実務研修受講試験 問30
解答正解 〇
精神症状が定型的でなく、訴えは多彩かつ曖昧であることがある。
第27回介護支援専門員実務研修受講試験 問30
解答正解 〇
7問出題 / 7問正解
正解率 100%
令和5年第26回試験
運動に伴って低血糖発作が起こることがある。
第26回介護支援専門員実務研修受講試験 問30
解答正解 〇
第26回介護支援専門員実務研修受講試験 問32
身体疾患の治療薬の中には、うつなどの精神症状を引き起こすものがある。解答正解 〇
退院前カンファレンスに家族が参加する場合もある。
第26回介護支援専門員実務研修受講試験 問34
解答正解 〇
重症の糖尿病性ケトアシドーシスの患者では、異常な呼吸がみられることがある。
第26回介護支援専門員実務研修受講試験 問36
解答正解 〇
異物のどに詰まらせたときは、前かがみにさせて背中を強く叩くと排出することがある。
第26回介護支援専門員実務研修受講試験 問38
解答正解 〇
5問出題 / 5問正解
正解率 100%
令和4年第25回
心不全による呼吸困難時には、起座位にすると症状が改善することがある。
第25回介護支援専門員実務研修受講試験 問26
解答正解 〇
重度の徐脈は、失神を伴うことがある。
第25回介護支援専門員実務研修受講試験 問28
解答正解 〇
若年性認知症は、うつ病など、他の精神疾患と疑われることがある。第25回介護支援専門員実務研修受講試験 問32
解答正解 〇
居宅介護支援事業所から病院への情報提供のため、入院時情報提供書が使われることがある。
第25回介護支援専門員実務研修受講試験 問35
解答正解 〇
言葉が出てこない、又はろれつが回らないという症状が突然生じた場合は、脳卒中の可能性がある。
第25回介護支援専門員実務研修受講試験 問38
解答正解 〇
呼吸をするたびに、喉元でゴロゴロと音がする状態(死前喘鳴)になることがある。
第25回介護支援専門員実務研修受講試験 問40
解答正解 〇
6問出題 / 6問正解
正解率 100%
令和3年第24回試験
高齢者の肺炎は、再発・再燃を繰り返して難治化することがある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問26
解答正解 〇
ナトリウムが欠乏していても、嘔気や頭痛などの自覚症状がないこともある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問26解答正解 〇
感染症に罹患しても、発熱がみられないことがある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問27解答正解 〇
排泄の介助に伴い、家族は腰痛や睡眠不足などの身体的影響を受けることがある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問29解答正解 〇
薬の副作用によるふらつきにより、転倒を起こすことがある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問34解答正解 〇
高齢者の摂食・嚥下障害は、栄養過多を引き起こすおそれがある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問35解答正解 ×
寝たきりの高齢者は、吐いたものが気管や肺に入り、誤嚥性肺炎を起こすことがある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問38解答正解 〇
急激に浮腫が出現した場合には、心不全の増悪なども考えられる。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問38解答正解 〇
骨粗鬆症は、骨折後に診断されることもある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問39解答正解 〇
脳卒中は、再発すると後遺症が重くなることがある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問39解答正解 〇
糖尿病の薬物療法を受けている患者が食事をとらない場合には、低血糖になる可能性もある。
第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問39解答正解 〇
11問出題 / 10問正解
正解率 90.9%
令和2年第23回試験
老年期の統合失調症の症状の再発は、配偶者や近親者の死が要因となることがある。
第23回介護支援専門員実務研修受講試験 問35解答正解 〇
摂食・嚥下機能に合わない食事形態での食事の提供は、誤嚥や窒息を招くことがある。
第23回介護支援専門員実務研修受講試験 問38解答正解 〇
医学的観点だけに基づく診療方針の決定では、本人の意向に反する結果となるおそれがある。
第23回介護支援専門員実務研修受講試験 問41解答正解 〇
3問出題 / 3問正解
正解率 100%
検証結果
検証した結果、過去5年のケアマネジャー試験(令和元年再試験を含む)の保健医療分野の「~のことがある。」系の選択肢は32個ありました。
そのうち正解だった選択肢が31個、誤りであった選択肢は1個でした。
過去5年のデータでは、正解の確率が約96.8%ということになります。



これはもう…出題されていたらほとんどが正解だねっ
まとめ
今回の検証の結果、保健医療分野の「~のことがある」系の選択肢は非常に高い確率で正解であることが分かりました。
もちろん今後の試験ではどうなるか分かりません。
しかし明らかに正解に偏っているため、もし試験で解答に悩んだときにこの知識を頭の片隅に覚えていたら、もしかしたら役立つかもしれませんね。
試験範囲の知識として全く役に立ちませんので、皆さまはぜひ真面目に勉強に励みケアマネジャー試験の合格を目指してください。
ケアマネ試験に役立つような情報は↓の記事に



