ケアマネ1年生必見!コミュニケーションに使える医学用語7選

ケアマネジャーは他職種と連携することが非常に多く、やり取りの中で基礎資格によっては全く耳馴染みのない医学用語が出てくることもあります。

筆者は元々リハビリ職ですが、こちらが普段から使う言葉をケアマネジャーとのやり取りで話しても、意味が伝わっていないような反応があったことが時折ありました。

そこでこの記事では、ケアマネジャーになる前に覚えておくと得する、日常的に使われるような医学用語について解説していきます。

特に看護やリハビリ・機能訓練系のサービスでよく使われるような用語を紹介していきます。

SAT(サット)とは、パルスオキシメーターで測定するSpO2の値の呼称です。

サチュレーションと呼ぶこともあります。

特に医療現場経験が長い看護師はSpO²のことをSATと呼ぶ人が多い印象です。

またパルスオキシメーターで測定する数値は、「動脈血酸素飽和度」であって「血中酸素濃度」ではないため説明時には注意してください。

利用者にパルスオキシメーターの数値について聞かれた場合、

「血液のなかにどれくらい酸素が含まれているかの数値」

と答えるのがおすすめです。
結構聞かれることが多いです。

DM(ディーエム)とは、糖尿病の略称です。

実は指定難病の皮膚筋炎のこともDMと呼ぶのですが、一般的には糖尿病のことを指す場面が多いです。

一応、DMという単語が出たら糖尿病か確認をするほうが無難ですが、患者数が圧倒的に糖尿病のほうが多く、医療職でも皮膚筋炎をDMと呼ぶことを知らない人も珍しくないため、大抵は糖尿病のことを指していると解釈していいかと思われます。

HOT(ホット)とは、在宅酸素療法の呼称です。
HOTの「H」は在宅を表しており、病院で酸素療法を受けているような場合には使いません。

「在宅酸素療法を受けている利用者」と言うのも書くのも面倒なので「HOT」と表すことは度々あります。
コミュニケーションのためにも覚えておいて損はありません。

CVD(シーヴィディー)は脳血管障害の総称です。

脳血管障害は大きく分けて脳梗塞と脳出血がありますが、CVDはそのどちらも含みます。
病院関係者からの利用者情報に関する書類に、たまにこのように記載されていることがあります。

破行とは、片足を引きずるような歩行の総称です。
いくつか種類がありますが、コミュニケーションの場面では単純に破行が見られるとだけ表すことが多いです。

破行は元リハビリ職としては言い換えが面倒なため、破行と言ってすぐに伝わると少しだけ嬉しいです。

破行と同様の意味である「びっこを引く」は、現代では不適切な用語であるため、コミュニケーションの場では使わないように注意しましょう。

ROM(ロム)とは、関節可動域の略称です。
多くのリハビリ職は関節可動域のことをROMと呼びます。

ケアマネジャーへの報告に関節可動域は高い頻度で出現するものの、関節可動域と記載するのが面倒なためROMで通じるとおそらく喜ばれます。

なお、ROM制限とは関節可動域制限のことであり、関節が正常に曲げ伸ばししづらくなっていることを指します。

OAと(オーエー)は変形性関節症の略称です。
変形性関節症が現れている部位によって膝OA、股OAと表記します。

こちらもROMと同様、ケアマネジャーへの報告で出現する頻度が比較的高く、リハビリ職側としては変形性膝関節症などと表記するのが面倒なため、膝OA等で通じるとおそらく喜ばれます。

TUG(ティーユージー)とは、Time Up & Go Testの略です。
歩行動作・方向転換・立ち上がり動作を評価するテストであり、リハビリや機能訓練の場で行われることが多いです。
下肢筋力や動的バランス能力を含む、より実際的な移動能力としての歩行機能を測ることができます。

リハビリテーション計画書個別機能訓練計画書に表記されていることも多いため、目にする機会が多い単語です。
TUGは単語と共に、どのようなテストかイメージできるとよりコミュニケーションに役立ちます。

医学用語は膨大な数があり、全てを把握することは困難です。
特にこの記事で解説したような介護の現場でも使われやすい言葉に絞って覚えてみると、そこまで理解に苦戦しないかもしれません。

他職種とコミュニケーションを取るにあたって、使われやすい医療用語を把握していると、用語を調べる時間を省くことができます。
医療資格者のなかにはこうした用語を多用する人もいるため、予め対策をとっておくことがおすすめです。

やぴぃ

ケアマネジャー試験に出題されることはないので、受験生は余裕があったら覚えてみてねっ

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この記事を書いた人

ケアマネでまんねん運営者
主に問題の作成と解説作成担当。
ケアマネジャー試験の独学による学習をサポートし、みなさんが最短で合格するため、実践問題や一問一答、解説について書いています。