ケアマネジャー試験対策問題 関連法制度①

次の問題に答えなさい。
なお文中の「市町村」は、「市町村および特別区」の意味となります。

問58 高齢者虐待防止法について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. ネグレクトとは高齢者の財産を不当に処分したり、不当に財産上の利益を奪う虐待をいう。

2. 市町村は高齢者の生命または身体に重大な危険が生じている恐れがあると認める場合には、立ち入り検査を行うことができる。

3. 施設等の職員は、自身が勤務する施設等で虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合、虐待の程度にかかわらずただちに警察に通報しなければならない。

4. 高齢者が外出できないよう継続して自宅に閉じ込めておくような行為は身体的虐待である。

5. 有料老人ホームは養介護施設に含まれる。

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正解 2,4,5

1:× 選択肢は経済的虐待の説明です。ネグレクトとは、端的に説明すると介護放棄、放置などです。

2:〇 設問通りです。

3:× 施設等の職員は、自身が勤務する施設等で虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合、まず市町村に通報しなければなりません。

4:〇 設問通りです。自宅から出られないようにする行為は拘束にあたり、身体的虐待となります。

5:〇 設問通りです。老人福祉法における有料老人ホームは養介護施設に含まれます。


問59 高齢者虐待防止法について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 在宅での養護者による高齢者虐待の内容のうち、最も多いのは身体的虐待である。

2. 養介護施設従業者による虐待の内容のうち、最も多いのは身体的虐待である。

3. 養介護施設の従事者等による虐待に関する相談・通報件数は年々減少してきている。

4. 地域密着型介護老人福祉施設は養介護施設に含まない。

5. 市町村は、虐待に関する相談や指導、通報の受理、養護者の支援等の事務を地域包括支援センターに委託することができる。

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正解 1,2,5

1、2:〇 設問通りです。厚生労働省が行った在宅でも施設でも虐待のうち最も多いのが身体的虐待となっています。

3:× 厚生労働省の2022年の調査結果によると、施設従事者等による虐待に関する相談・通報件数は右肩上がりとなっています。過去16年間で約10倍となり、そのうち虐待と判断されたケースも16倍にまで増加しています。

4:× 地域密着型介護老人福祉施設も養介護施設に含まれます。

5:〇 設問通りです。


問60 後期高齢者医療制度について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 前期高齢者は被保険者とならない。

2. 運営主体は都道府県である。

3. 後期高齢者医療制度には、高額療養費の支給は含まれる。

4. 被保険者は所得に応じて1割〜3割を負担する。

5. 生活保護受給者は被保険者とならない。

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正解 3,4,5

1:× 後期高齢者医療制度の被保険者は、75歳以上または65歳以上75歳未満であって当該広域連合の障害認定を受けた者です。

2:× 後期高齢者医療制度の運営主体は都道府県ごとにすべての市町村が加入して運営されている広域連合です。

3:○ 設問通りです。

4:○ 設問通りです。基本が1割、一定以上の所得であって現役並みの所得には届かない者が2割、現役並みの所得の者が3割の負担になっています。

5:○ 設問通りです。生活保護受給者は適用除外となります。

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