問題25Aさん (80歳、女性、要介護3、認知症はない)は訪問介護を利用している。同居している長男から「母は自宅で暮らし続けることを望んでいるが、入浴や夜間の排泄に関する介護の負担が重くなって困っている」との相談があった。そのときの介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
( ケアマネジャー試験 令和7年度(第28回) 介護支援分野 問題25)
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正解 1,3,5
Aさんの意向を尊重するために、Aさんと長男との話し合いの機会を設ける。
1:〇 利用者の意向の尊重が介護支援専門員としての職責です。ただし設問のようなケースでは、利用者の在宅での生活を維持するためには家族の負担軽減も考慮しなければ持続可能であるとは言い難いです。そのため、利用者と家族で利益が相反する場合などでは、介護支援専門員が調整する必要がある場合もあります。
長男と相談し、特別養護老人ホームに入所するようAさんを説得する。
2:× 実務では家族の意向を尊重して施設入所を利用者に勧める場面もありますが、利用者の意向が優先であるため、第一選択としては望ましくありません。まずは利用者が本当に在宅生活を送ることが難しくなってきているのか確認が必要となります。
夜間の排泄について、薬の影響はないか、Aさんの同意を得てかかりつけの医師に意見を求める。
3:〇 家族の負担となっている行為について、服薬の影響など原因となっているものを取り除けば解決する場合もあります。よって原因を探ることは適切な行動です。また主治医等に意見を求める場合には、あらかじめ利用者の同意が必要です。利用者が意思を示すことが困難な場合には家族に同意を求めます。
近隣の認知症対応型共同生活介護に照会し、空室があれば、速やかに予約する。
4:× 認知症の診断が無ければ認知症対応型共同生活介護は利用できません。というか認知症が無い人に認知症対応型共同生活介護に利用させようとする介護支援専門員は流石に倫理的にマズいのではないかと。
Aさんの希望を改めて確認したところ、他者との交流も望んでいたので、通所介護の利用を提案する。
5:〇 家族の現在の悩みは「入浴介助の負担増加」「夜間の排泄介助の負担増加」です。このうち入浴介助付きの通所介護が利用できれば、入浴介助の負担増加に対して対策を講じることができます。利用者が他者との交流を望んでいれば、通所介護を勧めることも適切な判断と思われます。同時に複数の課題が発生した場合、とりあえず解決がすぐに可能な問題から片づける判断も必要です。
