ケアマネへの転職時に面接でよく聞かれる質問9選と回答例

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ケアマネへの転職は、前職の経験やケアマネへの意欲を履歴書や面接でいかに伝えるかが面接でのポイントとなります。しかし、面接は必ずしも得意でない人は少なくないでしょう。

「ケアマネへの転職時には一体どんな質問がされるんだろう…?」

「面接が苦手で上手く回答できる気がしない…」

こういったことを考えている人はきっと多いはず。
この記事では、ケアマネへの転職時に面接でよく聞かれる質問と、その回答例について紹介していきましょう。

経験が浅かったり、未経験でケアマネに転職しようとした人に多くみられる質問です。
ケアマネジャーとしての業務や実態への理解、介護業界に対する考え方、意欲などを確認するために質問されます。

回答のポイント

ケアマネ未経験である場合には、熱意や意欲を面接官に伝える絶好のチャンスです。
現在の職場・以前の職場での経験を基に、ケアマネへの意欲を伝えることができれば好印象を与えることができます。

「相談援助職をしてみたかった」などの回答は、「より具体的にお願いします」と掘り下げて質問される可能性もあるため、「〇〇であり△△と考え相談援助職をしてみたいと考えた」など具体例を挙げて回答できるように準備しておくことをおすすめします。

回答例

前職では有料老人ホームの介護福祉士として働いていましたが、仕事を通して入居者様たちとコミュニケーションを取っていると、ふと日々の悩みを相談されることも度々ありました。入所者様と一緒に悩みの解決方法を考えるなかで、相談援助について次第に興味を持つようになり、多くの入所者様の生活を相談援助を通してより良いものにするためのお手伝いができればと考え、ケアマネになる決意をいたしました。

ケアマネは資格の性質上、中途採用が主です。同じ事業所でケアマネとして働くのでなければ必ず転職が発生するため、退職も伴います。そのため職歴についてはほぼ質問されると想定しておきましょう。
どのような仕事を行ってきたのかを簡潔に説明することができるかなど、コミュニケーション能力を測る目的で質問されることが多いです。

回答のポイント

前職だけ答えればいい場合もありますが、面接官によってはすべての職歴について聞いてくることもあります。
なるべく簡潔に、どのような仕事を経験してきたのかを事前にまとめておきましょう。

ただ「利用者様の介護全般に〇年携わっていました」のような抽象的な内容よりは、「食事介助、機能訓練の補助…など特別養護老人ホームで行われる介護全般に〇年携わっていました。」などの具体例を交えて回答するのがおすすめです。

回答例

〇年前に勤務していた〇〇通所介護では2年、主に利用者様の機能訓練の補助であったり歩行介助を行っていました。また送迎も行っていました。在職中の△△有料老人ホームでは、レクリエーションの企画や実施、口腔ケアなどの業務のほか夜勤では起床介助なども行っていました。

応募理由もケアマネへの転職ではほぼ質問されると言ってもいいでしょう。
ケアマネの求人は数多くありますが、そのなかでなぜその事業所・企業に応募したのかという明確な回答や入社への意欲を確認するために質問されます。

ホームページがある事業所への応募では、事前に確認し、事業所の雰囲気や方針について調べておくと、面接時にプラスの印象を与えることができる可能性があります。

回答のポイント

多くの場合、複数の事業所の求人と比較して応募するかと思われますが、「給与が1番良かった」や「家から近い」といった回答は避けましょう。プラスに働くことは考えづらいです。

また、他社との比較を面接時に回答する場合、批判や否定を交えるのはマイナスの印象を与えるため避けなければなりません。
「なぜこの事業所で働きたいのか」といった具体例を出すことができると、意欲の高さをアピールできるチャンスとなります。

回答例

今回応募させていただくにあたり、様々な企業と比較をいたしましたが、御社が最も私の働きたいと考える企業でした。御社ホームページを拝見させていただきましたが、御社では積極的にケアマネの待遇改善に取り組まれており、昨今問題となっているケアマネの人材不足にしっかりと対策を取られているような印象を受けました。そのような人材を大切にするような事業所の考え方に共感を受け、ぜひ御社で働かせていただきたいと考えました。

私はケアマネ未経験であるため、今回働く場所を探すにあたって未経験者でも働きやすい職場を条件に求人を探していました。御社の求人では他社と比べ未経験者への教育などにも触れられており、より安心して仕事をさせていただくイメージが湧きやすかったため、今回応募をさせていただきました。

退職の理由や転職の理由も、ほとんどの面接で質問される内容です。
その事業所で長期的に働くことが可能な人材かを確認する意図で主に質問されます。
前職へのネガティブな回答をしやすい質問ですが、基本的にそういった回答でプラスの印象を持たれることはほぼありませんので注意が必要となります。

回答のポイント

退職理由によっては、面接を受けている事業所とのミスマッチが起こり得るため、事前に応募する前に事業所の情報や自身の退職理由を確認してまとめておくことをおすすめします。 

応募する事業所にホームページが無い場合、求人票から情報を読み取るしかありませんが、それも難しい場合もあります。
またいずれの場合でも、基本的にネガティブな退職理由・転職理由を回答するのは避けたほうが無難でしょう。

回答例

前職ではグループホームで2年間勤務しましたが、認知症高齢者の方々と直接関わる中で、介護の基礎と重要性を深く学ぶことができました。グループホームでの経験を基盤として、さらに専門的な知識とスキルを身につけ地域福祉へ貢献したいという気持ちが強くなり、この度退職しケアマネとして働こうと決意いたしました。

介護業界は転職回数が多い人も多く、そういった人に対しては短い期間で退職した理由について質問されることが度々あります。
過去にあったトラブルや、応募者がどのような事柄に不満を抱くのか、職場に合う人材であるかの確認のために質問される傾向があります。

回答のポイント

一般的に短い期間での退職はネガティブな理由が多く、この質問があった場合には悪口にならないように注意が必要です。
もちろん正直に答えるのも大切ですが、「職場の人間関係の悩み」、「職場での待遇の悩み」など端的に答えるのも有効です。

端的に回答すると、続けて「どのようなことで悩まれたのですか」、「具体的に待遇のどのような点が不満に感じたのですか」といった質問がされやすいため、予め回答を用意しておき面接官に続けて質問させやすい状況を作るのも1つのテクニックです。

早期退職の経験があること自体が、やむを得ないものでない限り印象はよくありません。
どのような回答でも基本的にプラスに働くことはないのですが、トラブルや職場の不正に関する内容を進んで自分から話すのは、かなり印象を悪くするので控えておいたほうが無難でしょう。

回答例

〇〇では職場の人間関係に悩みました。同僚との考えの相違から〇〇で働きづらくなってしまい、仕事や利用者様は好きだったのですがやむなく早期の退職をすることとなってしまいました。

未経験者の場合には、ケアマネとして入社した後にどのようになりたいかなどを質問されることがあります。また、経験者でも、ケアマネとしてどのような考えを持っているかを知るために質問されることがあります。

特に「やる気」「目標」「向上心」などを評価するような記載をしている事業所では、この質問への回答が非常に重要な評価となることが考えられます。

回答のポイント

具体的なビジョンを持っていないとすぐに回答が出てこない質問であるため、やや難易度が高いです。質問されてもいいように、自分がどのようにケアマネとして仕事をしていきたいかなど、上手く言葉をまとめられるようにしておきましょう。

詳細かつ具体的に回答することができれば評価の大きなプラスに繋がります。

回答例

私は、利用者様一人一人のニーズに寄り添い、その方の尊厳と自立を最大限に尊重できるケアマネになりたいと考えています。具体的には、利用者様やご家族、多職種の専門家との信頼関係を築き、円滑な連携ができるよう、今後も傾聴力や調整力を磨いていきます。利用者様が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域全体での支援体制づくりにケアマネとして貢献したいと考えています。

この質問は、大抵の場合面接の後半でされることが多いです。その理由としては、今までの面接のなかでの回答との整合性の確認をするためです。

例えば「居宅介護支援事業所で仕事をしたいと強く考えていて…」といった回答をしているにもかかわらず、施設の面接予定が入っていることが分かれば「なぜ?」と思われても仕方ありません。

一貫した姿勢を事業所側に示すためにも、このようなミスは絶対に避けましょう。

回答のポイント

ケアマネへの転職時には、複数の事業所に応募することは応募者側の立場では当然です。しかし事業所側の立場としては、内定を出すのであれば入社してほしいと考えるものです。ただ、事業所側は多くの場合、応募者が複数の企業を応募しているのは想定済みであるため、正直に伝えてもさほど問題ありません。

ただ、上部でも書いたような、居宅介護支援事業所への転職を希望しているが施設への応募もしている場合でも敢えて言う必要はなく、「いくつかの居宅介護支援事業所に応募させていただいていますが、御社が第一志望です。」のように伝えれば事なきを得ることが多いです。

回答例

私がケアマネとして働くにあたって、多くの事業所の求人票やホームページを比較しましたが、御社が最も私の働きたい職場のイメージに近く、他の事業所に先に頂いた場合でも御社に入社したいと考えています。

このような前職でのエピソード系の質問は、熱意のある若いベンチャー企業などで質問される傾向が見られます。
仕事にまじめに取り組んでいなかったり、熱意がなければこうしたポジティブなエピソード系の質問に対しては咄嗟に回答することが非常に難しく、応募者の人柄などを確認する意図で質問されます。

回答のポイント

具体的なエピソードを回答することにより評価がプラス方向に動く可能性が高い一方、嘘のエピソードを話した場合には質問を掘り下げられた場合に非常に苦しい展開になると予想されます。

多少脚色は有りだとしても、事実をベースに準備を進めましょう。

回答例

私は機能訓練指導員として利用者様の機能訓練を担当していましたが、あるとき80代後半の要介護5の女性が利用開始となりました。要介護5といっても入院中に認定を受けた方で、認知機能はしっかりしていたものの、自立歩行が難しい方でした。しかしその方は元の状態に回復したいという意欲が強く、週3日ご利用され、積極的に機能訓練を行っていった結果、1年後には1人で外出することができるまで身体機能が回復しました。このことから、たとえ高齢になっても意欲や目標を強く持てば身体機能の回復は可能なのだと、リハビリ職として感動させていただきました。

面接の終盤にほぼ確実にされる質問です。
質問が無いと、事業所に対しての関心や働く意欲が低いと評価される可能性もあります。
そのため、予め質問したい内容をいくつか考えておくのがおすすめです。

回答のポイント

面接を受けている過程で疑問に感じたことがあれば、それについて質問するのがベターです。
既に面接で説明の合った内容について質問してしまうと、話を聞いていないという印象を持たれる可能性もあるため、注意しましょう。

質問を準備する場合には、「自身の成長に繋がる内容」や「事業所の状況」が意欲的な質問をしやすいです。
「介護サービス情報で前年度複数人退職されているようですが、原因は何でしょうか。」などといった攻めた質問は、極力控えましょう。

回答例

私はケアマネ未経験ですが、もし採用させていただけた場合、入社までに調べたほうがいい内容や勉強しておいた方がいいことはありますか。

御社の事業所で働くケアマネのうち、最も多い人数を担当している方は何件くらいの担当されていますか。

ここまでケアマネへの転職時に多い質問とその回答について紹介しました。
実際のところ、面接が苦手だという人は意外と多いです。
面接前にある程度回答を考えてきていても、本番になると上手く話せなかったり、話そうと思っていたことが頭に浮かばなくなってしまうといった経験をしたことは誰しもが経験するものです。

面接のような、「自分の考えを人に伝わるように言語化する」という場面は、場数を踏むことが最も上手くなる近道です。しかし、転職の面接ともなると、面接の練習に時間を掛けて付き合ってくれる人は少なく、またその回答が果たして本当に適切なのか判断できる人も周囲に少ないことは十分に考えられます。

回答のポイントでも解説したように、回答次第では面接官の評価を下げてしまうこともあるのが面接の怖いところ。そういった不用意な発言リスクを抑え、面接がスムーズに進むようサポートをしてくれるのが転職サイトです。

ケアマネの転職で使える転職サイトのなかでも、特に個人的におすすめできるのがクリックジョブ介護です。

クリックジョブ介護は、ケアマネの転職にも対応している介護業界に特化した求人サイトですが、特筆すべきは専属の転職エージェントが転職をサポートしてくれる点です。

履歴書の記入の仕方や面接対策はもちろん、必要とあらば面接同行まで行ってもらうこともできるなど、「ここまで無料でしてくれるの…?」と思ってしまうほど手厚いサポートに定評があります。

やぴぃ

indeedやハローワークに慣れていると、すごく親身に転職を手伝ってくれるじゃないっ!って感動さえ覚えるよっ

また、インターネットや求人誌に載っていないような好待遇・好条件の非公開求人は、専属エージェントを通して紹介をしてもらう必要があります。
そのため、より良い条件の事業所でケアマネとして働こうと考える人には、クリックジョブ介護はかなりおすすめです。

\ クリックジョブ介護の公式HPはこちら /

以上がケアマネへの転職時に特に質問されやすい9つの質問と回答例です。
この他にも性別によって質問される内容が若干異なる場合があります。

面接に苦手意識を持っている人は、予めこの記事でまとめられているような質問内容に対して回答を準備しておくと、本番での緊張が軽く済むかもしれません。

面接の練習もしっかり行い、就活を早い段階で終わらせたいと考えている場合には転職サイトを利用するのも1つの手段となります。

皆さまのケアマネへの転職が上手くいきますよう、祈願しております。




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この記事を書いた人

ケアマネでまんねん運営者
主に問題の作成と解説作成担当。
ケアマネジャー試験の独学による学習をサポートし、みなさんが最短で合格するため、実践問題や一問一答、解説について書いています。