おむつ代が介護保険の給付対象になるサービスの見分け方

この記事の学習優先度は”高い”です。

ケアマネジャー試験に度々選択肢として出題される「おむつ代が基本報酬に含まれているか否か」について、

やぴぃ

特定施設入所者生活介護のおむつ代って利用者の自己負担だっけ…?

このように見分け方に苦戦している人は少なくないのではないでしょうか?
実はこのおむつ代について、比較的簡単な覚え方があります。

この記事を読み終わった頃には、おむつ代が基本報酬に含まれるサービスか否か、すぐに判断できるようになるようになるかもしれません。

この記事はこんな人におすすめ

・ケアマネジャー試験の受験を考えている人

・おむつ代が基本報酬に含まれているサービスを知りたい人

・おむつ代に関する内容を覚えるのが苦手な人

おむつ代が基本報酬に含まれているサービス

・介護老人福祉施設

・介護老人保健施設

・介護医療院

・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

・(介護予防)短期入所生活介護

・(介護予防)短期入所療養介護

おむつ代がサービスの基本報酬に含まれているのは上記の6つのサービスです。
基本報酬に含まれているため、利用者のおむつ代の自己負担はありません。

やぴぃ

でも…6つのサービスを全部覚えるのって大変っ…

そう感じる人もいると思いますが、覚え方にコツがあります。

おむつ代がサービスの基本報酬に含まれている6つのサービスは2つのグループに分けることができます。

施設入所系サービス

・介護老人福祉施設

・介護老人保健施設

・介護医療院

・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

短期入所系サービス

・(介護予防)短期入所生活介護

・(介護予防)短期入所療養介護

そのため、施設入所系サービスと短期入所系サービスは、おむつ代の利用者自己負担なしと覚えるのがおすすめです。

ただ、施設入所系として覚えると、紛らわしい特定施設入所者生活介護認知症対応型共同生活介護の存在が判断の邪魔をしてきます。

そのため、介護老人福祉施設と介護老人保健施設、介護医療院の3つは介護保険施設であるので、

介護保険施設=おむつ代の自己負担無し と覚えるのもいいかもしれません。

この覚え方だと、

・介護保険施設

・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

・短期入所系サービス

のように3つのグループに分けることができます。
筆者は特定施設入居者生活介護と区別するためにこちらで覚えました。

おむつ代に関する選択肢が出題された試験は、過去5年で3回です。

令和5年 問42

指定短期入所療養介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

1 .検査、投薬、注射、処置等は、利用者の病状に照らして妥当適切に行うものとされている。

2 .おむつ代は、利用者が負担するものとされている。

3 .胃ろうがある場合には、利用できない。

4 .日帰りの利用はできない。

5 .短期入所療養介護計画は、既に居宅サービス計画が作成されている場合は、当該計画の内容に沿って作成しなければならない。

第26回介護支援専門員実務研修受講試験 問42

令和4年 問56

介護保険における認知症対応型共同生活介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

1.入居の際には、主治の医師の診断書等により申込者が認知症である者であることの確認をしなければならない。

2.居間及び食堂は、同一の場所とすることができる。

3.管理者は、認知症である者の介護に3年以上従事した経験を有する者であって所定の研修を修了しているものでなければならない。

4.事業者は、利用者の食材料費、理美容代、おむつ代を負担しなければならない。

5 .各事業所に設けることができる共同生活住居の数は、1以上5以下である。

第25回介護支援専門員実務研修受講試験 問56

令和3年問51

介護保険における通所介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

1.送迎に要する時間は、通所介護費算定の基準となる所要時間には含まれない。

2.通所介護計画は、利用者が作成を希望しない場合には、作成しなくてもよい。

3.利用料以外の料金として、おむつ代の支払いを受けることができる。

4.利用者が当該事業所の設備を利用して宿泊する場合には、延長加算を算定できない。

5.災害等のやむを得ない事情により利用定員を超えてサービスを提供した場合には、所定単位数から減算される。

第24回介護支援専門員実務研修受講試験 問51

3年連続で選択肢と出題されていますが、過去の試験を見るに毎年出題されているわけでもありません。
そのため2024年度の試験では選択肢として出題されない可能性も十分にあります。

ただ、選択肢として出題しやすいポイントであることは間違いないため、対策しておくことが重要です。

出題される選択肢の傾向としては次のようなものがあります。

A.おむつ代は利用者が負担する

B.おむつ代は事業者が負担する

C.その事業者がおむつ代の支払いを受けることができる

出題されることが多いのは、居宅サービスの通所介護や短期入所療養介護で、介護保険施設に関する出題ではおむつ代について問われることはほとんどありませんでした。

おむつ代についての選択肢は近年で連続して出題されています。
おむつ代がどのようなサービスで基本報酬に含まれているか理解することが、ケアマネジャー試験対策には必要です。

具体的にどのサービスにおむつ代が基本報酬に含まれているかを覚えるには、記事で紹介したグループ分けがおすすめです。

皆さまがケアマネジャー試験に合格できるよう、祈願しております。

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この記事を書いた人

ケアマネでまんねん運営者
主に問題の作成と解説作成担当。
ケアマネジャー試験の独学による学習をサポートし、みなさんが最短で合格するため、実践問題や一問一答、解説について書いています。

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