問題34感染予防について適切なものはどれか。3つ選べ。
( ケアマネジャー試験 令和6年度(第27回) 保健医療サービスの知識等 問題34)
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正解 1,3,4
すべての人が感染症の病原体を保有している可能性があると考え、感染予防に努める。
1:〇 スタンダード・プリコーション(標準予防策)の考え方です。新型コロナウイルス感染症以後、見直されており、この考え方のもと動いている病院や施設は未だに非常に多いです。
高齢者には、肺炎球菌ワクチンの接種を毎年1回受けることが推奨されている。
2:× 肺炎球菌ワクチンは初回接種から5年以上経つと2回目の摂取を受けることができます。ちなみに2回目以降は自費となります。
高齢者における結核の初期症状としては、食欲不振、全身倦怠、体重減少などもある。
3:〇 高齢者の感染症の初期症状は多様にわたります。結核もその1つで、これらの症状が初期症状として現れることがあります。
手洗いでは、指先、指の間、親指、手首も洗い忘れないようにする。
4:〇 感染予防のためには、手のひらだけでなくこれらの箇所も洗うことが重要です。
ノロウイルスの治療には、低濃度のエタノールを用いる。
5:× ノロウイルスには有効な薬剤がありません。対症療法によって回復を図っていきます。高齢者では若年者と比べ脱水のリスクが高いため、水分摂取により注意する必要があります。
ちなみにノロウイルス感染者の吐瀉物には低濃度エタノールは効果的ではありません。次亜塩素酸ナトリウムを用いることが一般的です。