問題36高齢者の栄養・食生活について適切なものはどれか。3つ選べ。
( ケアマネジャー試験 令和4年度(第25回) 保健医療サービスの知識等 問題36)
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正解 2,3,4
必要な栄養を食事では摂りきれない場合でも、間食で補うことは適当でない。
1:× 高齢者のなかには一度の食事が少なく、必要な栄養を十分に摂取することができない人も少なくありません。そのため間食なども1日に必要な栄養を確保するために有効な手段です。
咀嚼能力や唾液分泌の低下などから、摂食・嚥下障害を起こしやすい。
2:〇 設問通りです。咀嚼能力や唾液分泌が低下すると、食べ物が食道をスムーズに通ることが難しくなりがちで、摂食・嚥下障害を起こすリスクが高まります。
食事中に口から食べ物をこぼす場合、口腔・嚥下機能評価を行うとよい。
3:〇 設問通りです。食事中に口からこぼすことが多くなった場合、口腔状態や嚥下能力が低下しているおそれがあるため、評価を行うことが望ましいです。
食べることを通じて尊厳ある自己実現を目指す。
4:〇 設問通りです。口から食べ物を摂取するということは当たり前のことかもしれませんが、機能や能力の低下により十分に行うことができなくなる人もいます。食事は日常生活上の喜びの1つであり、自己実現のためにも食事はできるだけ自身の手で行うことが重要です。
食事支援では、介護する家族の状況を考える必要はない。
5:× 例えば利用者が口から食事をこぼすことが多くなった場合、介護者がその片づけを行うことも珍しくありません。介護者の負担の軽減も、利用者の生活のために考慮するべきであり、必要ないということはありません。