問題27高齢者に多い疾病について正しいものはどれか。3つ選べ。
( ケアマネジャー試験 平成29年度(第20回) 保健医療サービスの知識等 問題27)
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正解 1,3,4
関節リウマチでは、朝の起床時に指の関節がこわばり、屈曲しにくくなる。
1:〇 設問通りです。関節リウマチの特徴的な症状として、朝の関節のこわばりや関節の変形があります。ちなみに関節リウマチには運動は効果的であるものの、炎症症状が強い場合は関節破壊を招く恐れがあるため控える必要があります。
脊柱管狭窄症では、腰痛、下肢痛、しびれはみられない。
2:× おそらく腰部の脊柱管狭窄症のことを指した選択肢であると推察されます。腰部脊柱管狭窄症では腰痛、下肢痛、下肢の痺れがみられることがあります。
歩き続けているとこれらの症状が強くなり、椅子に座るなどして休むと症状が和らぐ間欠性跛行が特徴的です。また、腰を反らす動きは症状を悪化させる恐れがあるため基本的にNGです。
大腿骨頸部骨折の受傷原因として最も多いのは、転倒である。
3;〇 設問通りです。高齢者の大腿部頸部骨折は転倒による受傷が多くみられます。ちなみに高齢者にあまり見られず、ケアマネ試験でも引っ掛け問題として出題されやすい大腿部骨幹部骨折の原因の多くは交通事故です。
加齢黄斑変性症は、高齢者の重篤な視力障害の原因の一つである。
4:〇 加齢黄斑変性症は高齢者の失明する原因の1つとなっている疾病の1つです。現在は治療法が開発され、適切な治療により症状の改善が見込むことができます。
ノルウェー疥癬( 角化型疥癬 )は、ダニの数が少ないので、感染力が弱い。
5:ノルウェー疥癬は通常疥癬と比べヒゼンダニの数が非常に多く、感染力が強いのが特徴です。通常疥癬では個室管理が必要ありませんが、ノルウェー疥癬では必要となります。
ちなみに皮膚疾患によく用いられるステロイド薬は、悪化を招くため禁忌となります。