問題25飼い犬の世話ができなくなった一人暮らしの利用者から、保険給付として飼い犬の世話をしてもらえないかと訪問介護員に相談があった。その報告を受けた訪問介護事業所は、利用者にとって必要なサービスなので実施したいと介談支援専門員に相談した。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
( ケアマネジャー試験 平成29年度(第20回) 介護支援分野 問題25)
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正解 2,4,5
利用者の意思を尊重し、当面、飼い犬の世話を行うことを認める。
1:× 飼い犬の世話は訪問介護の生活援助の対象外です。
飼い犬の世話を依頼できるボランティアを探す。
2:〇 保険給付の対象外であるため、ボランティアなどの社会資源を活用するのがベターです。
利用者に対し、訪問介護事業所を変更するよう指示する。
3:× サービスの選択の主体は利用者であって、介護支援専門員が変更の指示を出すのは適切な行為とは言えません。
保険給付としては不適切である旨の説明をする。
4:〇 出来ないことには曖昧な返事をするのではなく、はっきりとNOと告げることが重要です。
地域ケア会議に提案し、必要な社会資源の開発・充足を促す。
5:〇 教科書的には地域ケア会議に提案し、必要な社会資源の開発・充足を促すという行為は正解となります。
しかし、この選択肢は地域全体のことしか見ておらず、今目の前に起きている問題の解決に繋がる行動ではないため適切であるとは言えません。正直なところ地域ケア会議にこのケースを相談し、提案したところですぐに必要な社会資源の開発・充足がされるなんてことは稀です。