ケアマネジャー試験対策問題 介護老人保健施設と介護医療院

次の問いに答えなさい。

問85 介護老人保健施設について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 療養室の入所者一人あたりの床面積は、8㎡以上としなければならない。

2. 災害などの緊急時またはやむを得ない事情がある場合、療養室の定員を超えて入所させることができる。

3. 協力歯科医療機関を定めておかなければならない。

4. 1週間に4回以上、適切な方法により入所者を入浴させるか清拭を行わなければならない。

5. 運営にあたっては地域との交流に努めなければならない。

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正解 1,2,5

1:〇 設問通りです。また療養室は地下に設けてはいけなかったり、ナースコールを設置する必要があったりと様々な定めがあります。これは介護医療院でも同じなのでまとめて覚えておきましょう。

2:〇 設問通りです。

3:× 協力歯科医療機関は定めておくよう努めなければならないとされています。そのため必須ではありません。

4:× 1週間に2回以上、適切な方法により入所者を入浴させるか清拭を行わなければならないとされています。

5:〇 設問通りです。


問86 介護老人保健施設について正しいものはどれか。2つ選べ。

1. ユニット型介護老人保健施設の1つのユニットの入居定員は原則として5人以下とし9人を超えないものとしなければならない。

2. ユニット型介護老人保健施設の定員は29人以下である。

3. 病院に併設されている小規模の介護老人保健施設をサテライト型小規模介護老人保健施設という。

4. 医師が回復の見込みがないと判断した入所者に対し本人または家族の同意を得てターミナルケアを実施した場合、死亡日を含め45日を上限にターミナルケア加算を算定することができる。

5. 認知症の症状が認められ、在宅での生活が困難であって緊急に入所することが適当だと認められる場合には、入所した日から起算して7日を限度として認知症行動・心理症状緊急対応加算を算定することができる。

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正解 4,5

1:× ユニット型介護老人保健施設の1つのユニットの入居定員は原則として10人以下とし15人を超えないものとされています。

2:× ユニット型介護老人保健施設は小規模介護老人保健施設ではないため定員29人以下ではありません。

3:× 病院に併設されている小規模の介護老人保健施設を医療機関併設型小規模介護老人保健施設といいます。

サテライト型は本体施設と別の場所に設置されているものをいいます。

4:〇 設問通りです。

5:〇 設問通りです。

なお、近年の試験では介護老人保健施設に関する出題で加算の内容について問われることが少なくなってきました。
そのため人員基準や運営基準、設備基準を優先して覚えていくことをオススメします。


問87 介護医療院について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 入所する要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話、機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行うことを目的とする施設と定義されている。

2. 主として長期にわたって療養が必要な養介護者が入所対象である。

3. Ⅱ型療養床は重篤な身体疾患を有する者であったり身体合併症を有する認知症の者に対応できる体制が求められる。

4. 療養床の定員は4人以下である。

5. 多床室である場合、プライバシー確保のためにカーテンや家具、パーテーション等を組み合わせ空間を区分し、入所者同士の視線を遮断する必要がある。

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正解 2,4,5

1:× 選択肢は介護老人福祉施設の定義です。介護医療院は、「 要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護および機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設」と定義されています。

2:〇 設問通りです。

3:× Ⅰ型療養床では重篤な身体疾患を有する者であったり身体合併症を有する認知症の者に対応できる体制が求められます。Ⅱ型療養床ではそれ以外の者に対応します。

4:〇 設問通りです。介護老人保健施設の療養室と定員は同じなのでまとめて覚えておきましょう。

5:〇 設問通りです。なおカーテンだけで入所者の空間を区分するだけでは不十分とされています。

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