次の問いに答えなさい。
問49 ターミナル期の症状について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1. 心機能の低下により、血圧が上昇する。
2. 体温が下がり、手足が冷たく青白くなる。
3. 脈拍のリズムがみだれ、脈が確認しづらくなる。
4. 呼吸の不規則が起こり、やがて深い呼吸に変わる。
5. チアノーゼがみられる。
解答をみる
正解 2,3,5
1:× ターミナル期では心機能の低下により血圧が低下します。
2:〇 設問通りです。
3:〇 設問通りです。
4:× ターミナル期では呼吸が乱れが徐々にみられ、浅い呼吸へと変わっていきます。
5:〇 設問通りです。唇や爪部分が紫色に変色していきます。
ターミナル期の症状につきましてはこちらのwebページに分かりやすい内容の記載があります。
この問題の選択肢も日本終末期協会HPより一部引用させていただいています。
問50 終末期ついて、適切なものはどれか。3つ選べ。
1. 終末期の判断は主治医及び看護師が行う。
2. 患者本人が、意志表明をできなくなった場合に希望する治療方針等の意思を事前に関係者に表明しておくことをリビングウィルという。
3. 医療・ケアは、多職種からなる医療・ケアチームと本人、家族または同意代行者の合意に基づき実施され、その過程は全て記録される。
4. 在宅で看取りを行う場合には、医師の立ち合いが必要となる。
5. 残された遺族の悲しみへの配慮や対応をグリーフケアという。
解答をみる
正解 2,3,5
1:× 終末期の判断は主治医とその他の医師の複数で行います。主治医単独では判断できないため注意してください。
2:〇 設問通りです。患者のリビングウィルに沿った治療、ケアを行っていきます。
3:〇 設問通りです。これをアドバンス・ケア・プランニング(ACP)といいます。
4:× 看取りは家族だけで行っても問題ありません。その場合、呼吸が止まったことを確認し、主治医に連絡をします。
5:〇 設問通りです。
問51 臨死期について適切なものはどれか。3つ選べ。
1. 末期がんでは亡くなる1~2ヶ月前に急速な衰弱が多くみられる。
2. 死期が近づくと共にクスマウル呼吸がみられるようになる。
3. つじつまの合わない言動や意識障害がみられる場合でも普段通りの声掛けを行う。
4. 口の渇きなどには氷片などを口に入れ対応することも有効である。
5. 食事は患者の楽しみよりも摂取量、栄養バランスを重視しなければならない。
解答をみる
正解 1,3,4
1:〇 設問通りです。末期がんでは、今まで元気そうに生活をしていても死亡1~2ヶ月前に急速に衰弱が始まることが少なくありません。
2:× 死亡前に見られることが多いのは下顎呼吸およびチェーンストークス呼吸です。
3:〇 設問通りです。
4:〇 設問通りです。口の渇きは終末期の人の多くが感じるようになるため、氷のかけらやレモン水などを口に入れ口腔内を潤すよう対応するとQOLの向上につながります。
5:× 終末期で食事が十分に摂れなくなった場合には、量や栄養バランスよりも食事の楽しみを重視します。