ケアマネジャー試験対策問題 リハビリテーション

次の問いに答えなさい。

問46 リハビリテーションについて正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 介護保険制度上で主として行われるのは回復期リハビリテーションである。

2. 変形性股関節症に人工股関節置換術が適応されることはない。

3. 拘縮の予防には適切な体位の保持が重要となる。

4. 長期臥床で心肺機能が低下している場合は速脈や立ち眩みなどに注意する。

5. 同時に複数人に対してリハビリテーションを実施する場合には、器具の使いまわし等を控える。

解答をみる

正解 3,4,5

1:× 介護保険制度上で行われるのは維持期リハビリテーションです。回復期リハビリテーションは医療保険上で主として行われます。

2:× 変形性股関節症が悪化した場合には人工股関節置換術が適応となる場合もあります。

3:〇 設問通りです。褥瘡の予防にはポジショニングも重要となります。

4:〇 設問通りです。長期臥床時は筋力も低下していますが心肺機能も低下していることもあり、起立時や運動時のアクシデントに注意する必要があります。

5:〇 設問通りです。感染症予防の観点から、できるだけ使いまわしは控え、使いまわしを行う場合でも消毒等を行うことが望ましいです。


問47 リハビリテーションについて適切なものはどれか。3つ選べ。

1. 急性期リハビリテーションは発症当日に行われる場合もある。

2. 急性期リハビリテーションの目的の1つとして発症前の状態まで回復が挙げられる。

3. 回復期リハビリテーションを受けている間は介護保険給付を受けることができない。

4. ターミナル期の者に対しては原則として行われない。

5. 介護老人保健施設の開設許可があったとき、訪問リハビリテーション事業所の指定があったとみなされる。

解答をみる

正解 1,3,5

1:〇 設問通りです。急性期リハビリテーションは、処置後すぐに始まる場合もあります。

2:× 急性期リハビリテーションは廃用性症候群や拘縮の防止などが主な目的となります。

3:〇 設問通りです。回復期リハビリテーションは主に回復期リハビリテーション病棟で行われ、入院中となるため医療保険が適応され、介護保険上のサービスをこの間に受けることはできません。

4:× ターミナル期の者に対しても残存機能の維持などのためにリハビリテーションは行われます。

5:〇 2024年6月より、介護老人保健施設介護医療院の開設許可があったときに訪問リハビリテーションの指定があったものとみなされることになりました。既に開設している場合、医師の配置基準を満たしていれば自動的に訪問リハビリテーション事業者の指定があったとみなされます。


問48 リハビリテーションについて適切なものはどれか。2つ選べ。

1. 左半側空間無視に対しては視線を左側へ動かす訓練を行う。

2. 転倒予防の観点からパーキンソン病の者に対して運動療法は避ける。

3. 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の筋力低下に対しては高負荷の筋力トレーニングが効果的である。

4. 片麻痺の者に対して歩行介助を行う場合、健側側に立つ。

5. 片麻痺の者に対しては麻痺側から階段を降りるよう指導する。

解答をみる

正解 1,5

1:〇 設問通りです。 半側空間無視は左側に発生しやすく、左側への注意が向かなくなるためこのような訓練を行います。

2:× パーキンソン病に対して運動療法は効果的で、転倒予防にも繋がります。

3:× ALSに対して高負荷の筋力トレーニングを行うと筋力低下を招く恐れがあるため行われないことが一般的です。

4:× 片麻痺の者に歩行介助を行う場合は麻痺側に立つのが原則です。

5:〇 設問通りです。片麻痺の者に対しては、健側から階段を上り、麻痺側から降りるよう指導します。

ケアマネ無料問題一覧へ