ケアマネジャー試験対策問題 認知症

次の問いに答えなさい。


問40 認知症について適切なものはどれか。2つ選べ。

1. アルツハイマー型認知症は前頭葉が萎縮して発生する。

2. 血管性認知症は社会性の低下がみられ怒りやすくなることが多い。

3. 若年性認知症のうち最も多いのは血管性認知症である。

4. レビー小体型認知症では幻覚や運動障害がみられることが多い。

5. ピック病の特徴的な症状として、常同行動がある。

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正解 4,5 

1:× アルツハイマー病は脳にアミロイドβとタウたんぱくの異常蓄積を引き起こし、それが神経細胞を破壊することによりアルツハイマー型認知症を発症します。

2:× 血管性認知症はうつや意欲低下、運動障害などがみられることが多いです。設問は前頭側頭型認知症の特徴です。

3:× 若年性認知症のうち最も多いのはアルツハイマー型認知症です。

4:〇 レビー小体型認知症とはパーキンソン症状などの運動障害リアルな幻視などが特徴の認知症です。これ以外にもレム睡眠行動障害や自律神経症状といった多彩な症状が見られることが多いです。

5:〇 前頭側頭型認知症の約8割がピック病だといわれています。その症状には常同行動(毎日同じ時間に同じことを繰り返す)、人格変化(怒りやすくなる)、異常行動(反社会的行動)などがあります。


問41 認知症の中核症状について正しいのはどれか。3つ選べ。

1. 見当識障害

2. 徘徊

3. 易怒性

4. 失語

5. 実行機能障害

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正解 1,4,5

認知症の中核症状は、
1. 記憶障害
2. 見当識障害
3. 実行機能障害
4. 言語障害(失語など)
5. 失行、失認
6. 理解、判断力の低下

などがあります。
易怒性や徘徊はBPSD(認知症の行動・心理症状)に該当します。


問42 認知症についてより適切なものはどれか。3つ選べ。

1. HDS-Rでは20点以下で認知症を疑う。

2. ユマニチュードは認知機能と生活機能を評価するアセスメントツールである。

3. バリデーションとは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」を4つの柱とするケア技法である。

4. パーソン・センタード・ケアとは「認知症高齢者その人を中心にした介護」という考え方である。

5. 認知症ケアパスとは、地域における認知症の発症予防の段階から最期のときまで、状態に応じた医療・介護サービスの提供の流れを示すものである。

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正解 1,4,5

1:〇 設問通りです。HDS-Rは30点満点の減点方式で、認知症の有無や進行状況を評価するスケールです。20点以下で認知症を疑います。

2;× 設問はDASC21の説明です。ユマニチュードは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」を4つの柱とするケア技法です。

3:× バリデーションとは、BPSDなどの症状を緩和を目指すコミュニケーション技法です。

4:〇 設問通りです。

5:〇 設問通りです。


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