次の問いに答えなさい。
問31 糖尿病について正しいものはどれか。2つ選べ。
1. 膵臓で作られるインスリンの過剰分泌により発症する。
2. 自己免疫によって発症するものは2型糖尿病である。
3. 高齢者では若年層に比べ口の渇きや多飲、多尿が多く見られる。
4. 糖尿病の三大合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、そして糖尿病性腎症である。
5. 食事を摂らなかった場合でもインスリン注射はしなければならない。
1:× インスリンは膵臓で作られますが、糖尿病はインスリンの作用不足により発病します。
2:× 自己免疫によって発病するものは1型糖尿病です。2型糖尿病は主に生活習慣によって発病します。
3:× 高齢者の糖尿病では口の渇きや多飲、多尿などの症状がみられないことも多いです。
4:〇 設問通りです。また、この3つは介護保険における特定疾病でもあるため、必ず覚えておきましょう。
5:〇 食事を摂らなかった場合でも自己判断でのインスリン注射の中止は基本的にNGです。このような場合、医師に確認を取る、または事前の取り決めによって、量を調節するなどして注射を行います。
問32 次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1. 高齢者は若年者と比べ熱放散が多く、熱中症になりやすい。
2. インフルエンザワクチンと新型コロナウィルスワクチンの接種は同時に行うことができる。
3. 新型コロナウィルスワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種は同時に行うことができない。
4. 通常疥癬の患者の入浴や洗濯は非疥癬患者と同様でよい。
5. 白内障では失明に至ることはない。
1:× 高齢者では熱放散能力が低下しており、それが熱中症の原因となります。
2、3:〇 新型コロナウィルスワクチンはインフルエンザワクチンと同時接種が認められていますが、それ以外のワクチンとの同時接種は認められておらず、接種後2週間以上の間隔を空けなければいけません。
4:〇 設問通りです。通常疥癬の場合、入浴や洗濯を非感染者と一緒にしても問題ありません。個室管理も不要です。
5:× 白内障を放置すると失明に至ることもあります。
問33 皮膚の疾患について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1. 疥癬は細菌感染により発症する。
2. ノルウェー型疥癬治療にはステロイド内服薬を用いる。
3. 薬疹は新たに開始した薬の服用や塗布により主に発生し、普段から服用している薬で発生することはない。
4. 皮脂欠乏症ではナイロンタオルやたわしを使わないようにし、患部の清潔を保つことが悪化予防につながる。
5. 高齢者の帯状疱疹では身体の左右両方に出ることは稀である。
1:× 疥癬はヒゼンダニが皮膚に寄生して発生する病気です。
2:× ノルウェー型に限らず、疥癬治療にステロイド剤は使用しません。かえって症状が悪化することが確認されています。
3:× 普段から服用している薬でも薬疹が発生することがあります。
4:〇 設問通りです。皮脂欠乏症では乾燥を防ぐことや、患部を掻き毟らないことが大切です。
5:〇 帯状疱疹は高齢者に限らず左右に症状が現れることは稀で、大抵の場合は左右のどちらかに現れます。