簡単まるわかり!居宅介護支援事業所のホームページの作り方

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近年では居宅介護支援事業所のホームページ作成の動きが加速しています。
2024年度介護報酬改定では、web上に重要事項や運営規定の概要を公表しなければならなくなり、事業所のホームページを制作しようと考える人も多いのではないでしょうか。

しかしホームページ制作を制作会社に依頼すると、どうしても費用の負担が大きくなります。
少なくとも数十万円を予算としなければなりません。
一方、自身でホームページを制作すると1万円程度で形づくることもできます。

この記事では、自身で居宅介護支援事業所のHP制作をする方法をわかりやすく解説していきます。

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この記事は次のような人におすすめです
・ホームページを作るのが初めての人
・最低限でいいのでホームページの作り方が知りたい人
・居宅介護支援事業所のホームページが今すぐほしい人

ホームページを作る手段はいくつかありますが、特に簡単にできる方法の3つを紹介します。
初心者には難易度の高いHTMLとCSSを使っての方法は省いています。

ホームページの作り方
  1. WordPressで制作
  2. ホームページ作成ツールで作る
  3. 制作会社に依頼

まず結論から書くと、居宅介護支援事業所のホームページはWordPressでの制作が最もおすすめです。
その理由を、他の作り方と比較して解説していきましょう。

メリット

・web制作初心者でも感覚的にホームページ作成可能
・構成やデザインのテンプレート(テーマ)が豊富
・変更が生じた場合、更新がすぐにできる

デメリット

・定期的にアップデートが必要
・公式ないサポート窓口がない
・本格的にデザインしようとすると知識が必要となる

WordPress(ワードプレス)は、webサイトの作り方の知識や技術がなくても簡単にホームページが作れる無料のシステムです。
WordPressでのホームページ制作では、「ブロックエディタ」という機能を使い、直感的な操作でwebを作っていきます。

またWordPressには「テーマ」というデザインテンプレートが豊富です。
テーマには無料で使えるものから有料のものまで数多ありますが、文字や画像を編集するだけで独自のホームページを作ることができます。

さらにホームページを作ったあと、新たに記載しなければいけない項目があった場合の更新も簡単です。
管理画面から「固定ページ」のをワンクリックで生成し、必要事項を記載した後に公開するボタンを押すだけで、ホームページにその情報が反映されます。

介護保険制度は3年ごとに改正され、今後も公開しなければいけない情報が増加する可能性があります。
居宅介護支援事業所のホームページを制作するには、まさにうってつけのシステムだと言えるでしょう。

それでは、WordPressでの居宅介護支援事業所のホームページの作り方を大まかに解説していきます。

STEP
レンタルサーバーと契約する

まずはホームページ(家)を建てるサーバー(土地)を手に入れましょう

STEP
ドメインを取得する

ホームページ(家)のドメイン(住所)を取得します

STEP
ホームページを実際に作る

思い描く居宅介護支援事業所のホームページを作りましょう

その1.レンタルサーバーと契約する

WordPressでホームページを作るには、まずサーバーを用意しなければなりません。
サーバーを分かりやすく書くと、ホームページを「家」とするならサーバーは「土地」です。

サーバーは自身で作ることができるものの、大きな費用と知識が必要となるため初心者にはおすすめできません。

そこでおすすめなのがレンタルサーバーです。
レンタルサーバーであれば、月々に掛かる費用は1,000円〜3,000円程度でサーバーを利用することができます。
基本的にweb制作初心者の場合はレンタルサーバーを利用しましょう。

レンタルサーバーは以下のサービスが個人的におすすめですので、よろしければご覧ください。

サーバープラン初期費用月額料金サポート体制自動バックアップお試し期間
エックスサーバー スタンダード無料990円~メール・電話過去14日分10日
シン・レンタルサーバー
ベーシック無料770円~(2024/3/4 12:00 までは539円~)メール・電話過去14日分10日
ロリポップ スタンダード無料440円~メール・チャット・電話過去7日分(有料)10日
コアサーバー CORE-X1,650円(ただしドメイン同時取得を行うと無料)390円~メール・チャット過去3日分30日

その2.ドメインを取得する

サーバーが「土地」であるならば、ドメインとは「住所」になります。

https://caremannnen.com

上のURLのうち、黄色マーカーが引いてある部分が(独自)ドメインです。
ドメインには非常に多くの種類があり、初めてHPを作ろうとする人はどれにすればいいか迷ってしまうかもしれません。
日本で広く使われているドメインは以下の3つなので、迷ったらこちらから選んでみましょう。

.com
.co.jp
.jp

共有ドメインと独自ドメイン

ドメインは取得に費用が掛かりますが、実はレンタルサーバーと契約すると無料で割り当てられることが多いです。

この割り当てられたドメインを「共有ドメイン」といいますが、居宅介護支援事業所のホームページとして利用するのはオススメはできません。

なぜなら、共有ドメインで作ったホームページは、そのレンタルサーバーがサービスを終了した場合、そのドメインが使えなくなってしまうからです。

また、共有ドメインはレンタルサーバー会社の名前が入っていることがほとんどで、居宅介護支援事業所のドメインとして使用するのは不適当です。

そのため、よほどの事情がない限りは「独自ドメイン」を選ぶべきです。
独自ドメインは、レンタルサーバーを契約するタイミングで一緒に取得できるよう案内されていることが多いため、面倒に感じる場合はまとめて手続きをしてしまいましょう。

居宅介護支援事業所のドメインの決め方

ドメインは、自身のサービス内容や企業名を入れるなど、ユーザーに分かりやすいものを選ぶのが一般的です。
例えば⚪︎⚪︎居宅介護支援事業所なら、「⚪︎⚪︎kyotaku」などがいいかもしれません。

ドメインをしっかりチェックするようなユーザーは多くありませんが、近年では詐欺サイトなどの不審なサイトも多く見られるため、ユーザーを不安にさせないようなドメインにしましょう。

居宅介護支援事業所のホームページを閲覧しようとする層をイメージして、ドメインを決めるのがおすすめです。

その3.wordpressを使ってホームページを作ってみる

サーバーとドメインの準備ができたら、次はいよいよホームページ作成です。

ステップ1.サーバーにWordPressをインストールする

契約したレンタルサーバーの管理画面から、まずはWordPressをインストールします。
各社によってインストール画面は異なるものの、上で紹介したレンタルサーバー会社は初心者でも分かりやすいよう、簡単にWordPressをインストールできる機能が備わっています。
詳しくは各社の案内に沿ってインストールしてみてください。

ステップ2.WordPressにテーマをインストールする

WordPressには無料と有料のテーマがあるのですが、いくつかの無料テーマはWordPressをインストールした時点で自動的に付属してきます。
さらに「外観」→「テーマ」→「新しいテーマを追加」を押すことにより、ご自身のニーズに合ったテーマを選ぶことも可能です。

新しいテーマを追加をクリックすると、様々なテーマから好みのものを選んで追加することができます。


無料テーマで居宅介護支援事業所のホームページ作成におすすめなのは株式会社ベクトルの「Lightning」です。
高機能な有料版もありますが、無料版でも問題なくホームページを作ることができます。

有料テーマの場合、外部サイトから購入する必要があります。
テーマを購入したら、テーマの入っている「zipファイル」をWordPress管理画面からアップロードし、有効化することで利用することができます。

ちなみにケアマネでまんねんでは、WordPressテーマ「SWELL」を利用しています。

デザイン性や操作性に優れ、国内で多くのシェアのあるテーマであるため、分からないことをweb上で調べやすいというメリットがあります。

居宅介護支援事業所のホームページ作成にも適しているため、よろしければご参考いただければと思います。

ステップ3.WordPressにテーマをインストールする

固定ページや投稿ページから、必要なページを作成し、内容を載せて完成となります。

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居宅介護支援事業所のホームページでは、以下の内容を掲載するのがおすすめです

・運営者情報
・事業所までのアクセス
・事業所紹介
・業務内容
・運営規定
・重要事項説明

このほかにも載せるべき情報はありますが、最低限、必ず上記は記載しましょう。

WordPressの欠点

簡単にホームページが作れるWordPressですが、さきほど挙げたような欠点もあります。
例えば、「テーマのデザインのここを少し変えたい」といったときは、テーマ自体を編集しなければならないことがあります。

テーマ編集となると、HTMLやCSSに加えてPHPというプログラミング言語を用いなければ難しいです。
ちょっと調べればできるという難易度ではないことも多く、初心者にはおすすめできません。
どうしても変えたいとあれば、ホームページ制作会社に依頼しましょう。

また、WordPressはセキュリティリスクにもやや不安があります。これは全世界でユーザーが多いため、攻撃の対象となりやすいからです。
常に最新版にアップデートしたり、不要なテーマ、機能の削除を定期的に行っていればそのリスクも低いですのでマメに更新してください。

さらにWordPressには公式のサポートがありません。一見厄介に感じるものの、ユーザー数が多いため、WordPressの情報はweb上や書籍にたくさん存在します。
ただ、リアルタイムで質問をするなどは若干敷居が高くなります。

メリット

・説明書もあったり、作成するにあたってサポートがある
・直感的にホームページを作ることができる
・web制作の知識がほぼ必要ない

デメリット

・独自ドメインを選ぶことができなかったり、別途料金が掛かる
・サービス完全終了でホームページが消える

WordPressもホームページ作成ツールの1つですが、こちらではそれ以外について解説します。
ホームページ作成ツールとは、サーバー、ドメイン、ホームページが最初から組み合わさったサービスです。
無料のものは、WordPressと比べサーバーとドメインの維持費が掛からないため、0円でホームページを作成することができます。
WordPressとその他ホームページ作成ツールの決定的な違いは、自由度と継続性にあります。

その他ホームページ作成ツールでは、各ツールによりますが、無料のものは機能が限定的でデザインも限られています。

そのため、イメージ通り作ることができない、記載したい内容があるのにページがたりない、といったことに陥りやすいです。
また、広告などの余計な表示が消せない場合もあります。

一方、有料ツールであればそういった悩みに陥ることは少ないものの、何らかの原因によりサービスが終了した場合にはそのツールで苦労して作成したホームページも無くなります。
この欠点は、長期間で企業ホームページとして運用するにあたって見過ごすことができないものです。

WordPressにはサービス終了がありません。
仮に契約しているレンタルサーバー会社がサービス終了をしても、他レンタルサーバー会社と契約を行えば継続して運営が可能です。
そのため、これからも居宅介護支援事業所を運営していく予定であれば、基本的にはWordPressのほうがおすすめです。

メリット

・完全にオリジナルの、デザイン性に富んだホームページが作れる
・作成に要する時間を他の業務に使うことができる
・細かい要望も聞いてくれる、質問にも答えてくれる

デメリット

・ほとんどの場合、大きな費用が掛かる
・自分に合った制作会社を選ぶことが難しい

デザイン性を重視したり、内容や機能を拡充させたい場合にはホームページ制作会社に依頼することがおすすめです。
web制作のプロにお願いするわけですから、初心者が一朝一夕で作ることができないレベルのホームページに仕上がります。

自分で更新する場合も、都度、制作会社に問い合わせしながら行えば難しくありません。

ただし冒頭でも述べたように費用は自作と比べ、最低でも数倍は掛かります。
特に規模の小さい居宅介護支援事業所では、痛い出費になりかねません。

それなのにホームページ制作会社は国内に5,000社を超えるといわれ、中には質の低いサービスを行うところもあります。
何を基準に依頼をすればいいか分からないweb制作初心者が、自分に合った制作会社を選ぶことは想像以上に難しいのです。

ここまではWordPressとそれ以外の2つのホームページ作成方法を比較しました。
費用を払う余裕があるならば、「ホームページ制作会社にWordPressで作ってもらう」ことがおすすめですが、それ以外はWordPressで自作することがおすすめです。

以下がWordPressでホームページを作るおすすめポイントです。

おすすめポイント

・webサイトのシェアが世界でダントツ1位
・web制作経験がなくてもホームページが作れる
・定期的にアップデートされる
・機能やデザインが豊富
・情報が書籍やweb上に多い
・本当に困った時に業者に変更をお願いしやすい

この記事では、居宅介護支援事業所のホームページの作り方について解説しました。
自分でホームページを作る場合には、WordPressがおすすめです。

作る時間がない場合はホームページ制作会社に依頼するのも手ですが、大きな出費となるため財務状況と相談しましょう。
依頼しない場合でも極力、ホームページを作る際の初期費用および維持費用は調査してから取り組むことをおすすめします。

2024年度の法制度改正により、居宅介護支援事業所がweb上に公表しなければならない項目が増えましたが、今後も改正次第でさらに増えるかもしれません。
必ず法制度と照らし合わせて、必要な情報をユーザーに分かりやすいように記載しておきましょう。

最後になりますが、皆さまが思い描くホームページが開設できるよう祈願しております。

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この記事を書いた人

ケアマネでまんねん運営者
主に問題の作成と解説作成担当。
ケアマネジャー試験の独学による学習をサポートし、みなさんが最短で合格するため、実践問題や一問一答、解説について書いています。