無料でできるケアマネジャー試験対策問題 介護保険法基礎

次の問題に答えなさい。
なお文中の「市町村」は、「市町村および特別区」の意味となります。


問1 介護保険制度ついて正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 国民の共同連帯の理念に基づく。
2. サービスの費用は公費と利用者の応能負担により賄われている。
3. 介護保険は地域保険に分類される。
4. サービスの利用の際に所得調査が行われる。
5. 原則として現物給付である。

解答
正解 1,3,5

1:〇 介護保険制度の目的(介護保険法第1条)に含まれる文言です。

2:× 介護保険制度は原則として応益負担です。応能負担は老人福祉制度のサービス費用などが当てはまります。

3:〇 介護保険は社会保険、地域保険、短期保険に分類されます。

4:× サービスの利用の際に所得調査が行われるのは老人福祉制度です。

5:〇 おおむね現物給付ですが、高額介護サービス費、住宅改修、特定福祉用具購入など一部例外もあります。


問2 介護保険法第1条に規定されている文言はどれか。3つ選べ。

1. 要介護状態等の軽減又は悪化の防止
2. 国民の保健医療の向上
3. 介護保険事業に要する費用を公平に負担
4. 自立した日常生活
5. 福祉の増進

解答
正解 2,4,5

介護保険法第1条は以下の通りです。

(目的)

第一条 この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。

厚生労働省

1:× 要介護状態等の軽減又は悪化の防止は介護保険法第2条(介護保険)に含まれる文言です。

3:× 介護保険事業に要する費用を公平に負担は介護保険法第4条の2に含まれる文言です。

 


問3 介護保険について正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 第三者行為により要介護状態となった場合は、市町村が介護サービスの費用を負担する。
2. 保険給付の支給要件は加入期間とは無関係である。
3. 公費を財源の中心とする。
4. 資格要件を満たすと自動的に被保険者となる。
5. 障害年金と同時に受給することができない。

解答
正解 2.4

1:× 第三者行為によって被保険者が要介護状態となった場合、その費用は加害者である第三者が負担します。

2:〇 介護保険給付は、介護保険加入1日目であろうと20年目であろうと支給されます。また、加入期間は支給される金額にも影響しません

3:× 介護保険は主として保険料を財源として、保険料を負担することによって法定サービスを受給することができる社会保険方式です。公費を財源の中心とするのは社会扶助方式です。

4:〇 介護保険は強制加入です。そのため、被保険者の資格要件を満たした場合は自動的に介護保険被保険者となります。

5:× 障害年金の受給要件を満たしさえすれば、介護保険を利用している場合でも障害者年金を同時に受け取ることが可能です。


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