問題1わが国の近年の介護を取り巻く状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ
( ケアマネジャー試験 令和6年度(第27回) 介護支援分野 問題1 )
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正解 2,3,4
介護を要する高齢者を同居している高齢者が介護する「老々介護」は、減少傾向にある。
1:× 老々介護とは、高齢者が高齢の要介護者の介護を行うことをいいます。高齢化が進む日本では年々増加傾向が見られ、社会問題の1つとして重要視されています。
育児と介護を同時に担う「ダブルケア」が課題となっている。
2:〇 育児と介護のタイミングが重なり、同時に担わざるを得ないダブルケアも近年の日本の社会問題の1つとして重要視されています。ダブルケアは介護者となる家族の負担が非常に大きく、レスパイトを含め様々な形で支援を行っていく必要があります。
「ヤングケアラー」への支援が課題となっている。
3:〇 ヤングケアラーとは、子どもや学生などの若年層の介護者のことをいいます。ヤングケアラーは友人との交友関係や勉学、趣味、進路決定、将来などが介護によって制限されてしまいがちで、近年の日本の重要な社会問題の1つです。
介護者が仕事と介護を両立できるよう、法律により介護休暇及び介護休業が制度化されてきている。
4:〇 介護離職やダブルケアの増加がみられ、介護者の仕事と介護の両立の支援は重要な課題の1つとして位置づけられています。近年では介護休暇や介護休業の制度化が為され、企業でも介護を支援する取り組みが推進されています。
特別養護老人ホームなどの老人ホームでの死亡者は、減少傾向にある。
5:× 特養や老人ホームでの死亡者は増加傾向にあります。これは特養自体が増加傾向にある点、ナーシングホームやホスピスといった医療依存度が高い人やがん末期の人を対象とした老人ホームの増加に加え、自宅での看取りの難化(核家族化や非婚化の増加など)といった背景があると考えられます。