ケアマネへ転職したとき、意外と悩むのが「服装」の問題。
ケアマネになる前は、ほとんどの人が制服を着て仕事をしていたのではないでしょうか。
もちろん制服貸与の事業所も多いですが、私服可の事業所も少なくありません。
特に居宅介護支援事業所はその傾向が見られますね。
やぴぃもケアマネを始めるとき、それまでずっと制服でお仕事してきたからすっごく悩んだよっ!
この記事では、私服可の事業所にケアマネとして転職が決まったとき、どのような服を着るのがおすすめかについて解説していきます。
まずは事業所に確認
当たり前のことですが、まずは転職先の事業所に予め服装について相談するのが最も確実です。
事業所によって、髪型・髪色自由、スカートNG、ストッキング着用必須、装飾品OK…と規定は様々です。
なかには男女ごとに規定されている事業所もあります。(男性は襟付き着用必須など)
といっても、実際この記事を読んでいるケアマネに転職した人のほとんどは服装について事業所に既に確認しているかと思います。
そのうえで「何を着ればいいのか分からない」ということですよね。
ここからは、仕事の時、どのような服を着るのがおすすめかについて解説していきます。
オフィスカジュアルが基本
ケアマネの服装はオフィスカジュアルが基本です。
本当に何も規定がない事業所でも、オフィスカジュアルのほうが無難です。
なぜならケアマネは利用者やその家族、役所、他事業所の人…と頻繁に多くの人に会うためです。
サイズ感の大きい服装であったり、露出の多い服などは、対人関係の仕事をするうえであまりいい印象を持たれません。
そのため誠実な印象であったり、清潔な印象を与えるようなオフィスカジュアルが最も無難であるといえます。
スーツはあまり適していない?
オフィスカジュアルがいいっていうのも理解できるんだけどっ…考えるのも面倒だからスーツじゃダメなのかなっ?
ケアマネに転職するときの面接用に用意したスーツもあるし、仕事でも使えなくはないよね?と、考える人もいるかと思いますが、ケアマネは仕事柄、スーツはそこまで適していません。
とはいっても、確実にNGというわけではありません。服装から清潔感や誠実さは十分に伝わります。
ではなぜ適していないのか?実はこのような理由があります。
利用者が身構える
ケアマネが仕事をするうえでスーツが適していないと言われる理由として多いのが、「利用者が身構える」可能性があることです。
上下スーツのきっちりした姿で利用者のアセスメントやモニタリングを行うと、利用者が身構えてしまい本心を聞く邪魔をする、といったことがよく言われています。
ただこれって、担当してまだ日が浅い利用者がやり取りの相手の場合に限るかなと個人的には思います。
担当して付き合いが長い利用者に対しては、スーツ着用がコミュニケーションを邪魔する要因になるとは考えづらいです。当然利用者の性格なども考慮する必要がありますが、担当して信頼関係が育まれていくと、この点はさほど問題なくなってくると考えています。
それに利用者以外とのやり取りなら、スーツでも全く問題ありませんからね。適していないと言われる理由としては若干弱めです。
動く機会が多い
ケアマネは、とにかく移動が多い仕事です。事業所によっては、モニタリングやサービス担当者会議などを自転車移動で行うところもあります。
頻繁な移動や自転車移動では、スーツだとやや動きづらいという欠点があります。
また、それに伴いスーツの生地の消耗も激しくなります。
スーツは価格がやや高めの服ですから、服装自由であるのに普段の業務で消耗してしまうのは若干もったいない気もしますね。
個人的にこれがケアマネにスーツが適していない大きな理由かと思います。
汚れるリスク
ケアマネは、利用者の居宅への訪問時に服が汚れるリスクもあります。
排泄物等が付着することもあります。
そういったことが想定されるため、スーツを着て敢えて仕事することもないようにも思えます。
とはいってもスーツの値段はピンキリであって、複数着持っている人もいるでしょうから、適していない理由とは言えないかもしれません。
とは言っても、筆者の居宅のケアマネのうち、3人の男性はいつも下がスーツ(スラックス)だけどねっ
具体的にどんな服装がいいの?
オフィスカジュアルが基本といっても、具体的にどんなのがいいのか分からないよっ!
ケアマネの仕事には、動きやすいオフィスカジュアルが最も適していますが「これ」といった決まった形がありません。そのため選択肢が多くあり、私たちを悩ます原因ともなります。
あくまで一例ですが、どのような服装がいいか性別別に紹介していきましょう。
上半身
男女ともに最も適しているのは無地のシャツとポロシャツです。襟が付いている服は相手に誠実な印象を与えやすいです。シャツに関しては、ストライプ柄や千鳥柄もビジネスカジュアルとして適しています。ノンカラーやボタンダウンでもOKです。
どちらも色は白または落ち着いた色(水色、紺、黒など)がおすすめです。
女性
女性の場合はブラウスやカットソーも選択肢に入ってきます。奇抜なものでなければ比較的自由度は高いです。
男性
TシャツはNGとする職場も多いと言われています。そのため基本はシャツかポロシャツのどちらかになると思います。ネクタイは自由ですが、あまり着用しているケアマネは見かけません。
下半身
男女ともにパンツスタイルが最適です。その理由はやはり動きやすさ。チノパンやスラックスが一般的なオフィスカジュアルとして着用されています。デニム素材やジャージ、スウェットなどはNGです。
女性
女性のスカートは、動きやすさを考えるとイマイチです。が、利用者や家族に対し柔らかい印象を与えることができるため、あながち適していないとも言い切れません。
利用者によって変えてもいいですし、車移動がメインであれば動きやすさのデメリットも感じないことのほうが多いかもしれません。
他職種と異なり、ストッキングを必ず着用!という風潮はケアマネの職場には無いことも多いです。実際、筆者の事業所では毎日ストッキングを履いている女性ケアマネは1人もいません。着用は自由です。
ただ、靴下は利用者の居宅に訪問するときに着用をおすすめします。これはマナーというよりも様々なトラブル防止の意味合いが強いです。
男性
男性の場合、下半身はサイズ感も重要です。ストレートタイプまたは細身タイプが適しており、裾がワイドすぎるものやクロップドはカジュアルすぎるためNGです。
女性と比べ、男性の服装は「きっちりしていなければならない」という風潮はまだまだ強いです。
また女性にも言えますが、靴下は替えを常に持っておくといざという時に役に立ちます。
いざという時は、年に数回はあります。
靴
女性
機能面や見栄え的にもフラットシューズが最もおすすめです。
女性のオフィスカジュアルといえばパンプスが選択肢に挙がりますが、ケアマネは車や自転車移動が多いためヒールのある履物は適していません。
シンプルなスニーカーやキャンバスシューズでも可です。
男性
ビジネスシューズが第一選択となりますが、女性と同様、シンプルなスニーカーやキャンバスシューズでも可です。
アクセサリー類
事業所や企業の方針が強く現れますが、よほど派手でなければ比較的自由である場合が多いです。筆者の職場では、先輩方はネックレスやピアス、指輪、ブレスレッドなどをつけている人も複数人います。
またネイルも自由である場合が多いです。
ケアマネの仕事をするときの服ってどこで買えばいいの?
ケアマネの服装はビジネスカジュアルがいいってことは分かったけど、どこで買えばいいのかなっ
個人的におすすめなのが、無印良品とユニクロです。
値段も手ごろなうえ、どちらのブランドもシンプルなデザインでケアマネの服装としては適しています。
GUはユニクロよりもカジュアル寄りなデザインが多いので、仕事に使いやすい服が少なめです。特に男性にGUはあまりオススメできません。
ただ欠点もあって、シルエットが良くも悪くも「それなり」です。清潔には見えるけど、どこか「できる雰囲気」に欠けるといえばいいでしょうか。特にシャツはそれが顕著です。
よりキッチリした服装で仕事をしたい!と考える人は、ORIHICA(オリヒカ)の服が断然おすすめです。
ORIHICAは、大手紳士服メーカーの株式会社AOKIホールディングスが手掛けるビジネスカジュアルブランドです。
カットソーやシャツはもちろん、ジャケットや上着などビジネスカジュアルとして使用できる服が数多く揃っています。
無印良品やユニクロよりは価格帯が高くなりますが、服の質は大手ともあって折り紙付き。この価格帯のビジネスカジュアルを扱うブランドとしてはコスパ抜群です。
特にシャツは非常に使い勝手が良いと評判です。
店舗もありますが、ECサイトもあるためweb上で購入もできます。
仕事で使う服の購入場所に悩んでいる人は、選択肢の1つとして考えてみてもいいかもしれません。
\ ORIHICAの公式HPはこちら /
おわりに
ここまでケアマネが仕事の時に着るべき服装について解説してきました。
事業所ごとに規定が異なるため、まずは上司となる人に相談するのが1番です。
そのうえで最適な服装を選んでいきましょう。
基本的に動きやすいビジネスカジュアルがケアマネの服装としてはおすすめです。動き回ることも多いため、靴もなるべく機能性を重視して選びましょう。
TPOに合わせた服装や色合いを考慮して選べば基本的に相手方に悪印象を与えることは少ないため、仕事へのモチベーションを高めるためにも服装を色々考えてみてもいいかもしれませんよ。