感染症予防について〇か×で答えなさい。
問1 高齢者が感染症に感染した場合、症状が顕在化しない場合もある
問2 誤嚥性肺炎は感染症に含まれる
誤嚥性肺炎の発生機序を思い浮かべると感染症でないように感じてしまうかもしれませんが、感染症に分類されます。
これは誤嚥した物質に細菌が付着している可能性が高く、それが誤嚥性肺炎の発症を引き起こすことがあるためです。
また、誤嚥性肺炎の治療には多くの場合、抗菌薬を使用します。
問3 MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症は経口感染が主な感染経路である
MRSAが感染する経路で多いのは、MRSA排菌者を看護または介護、診察をし、十分な消毒等を行わずに他の患者へ接触、または聴診器等の器具を使いまわすことです。
つまり接触感染が主な感染経路となります。
問4 麻疹は手洗い、マスクの着用により感染リスクが大幅に減少する
麻疹は非常に感染力の強い感染症です。
主な感染経路は、飛沫感染、空気感染、接触感染です。
手洗いやマスクの着用だけでは予防効果が低く、免疫を持たない人が感染した場合、ほぼ100%の確率で発症します。
そのため予防接種が最も有効な感染予防とされています。
問5 ノロウィルス感染症の消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効である
なおアルコール消毒はノロウィルスに対して無効だとされてきましたが、近年ではある程度有効であると認識が改められてきています。
しかし第一選択は次亜塩素酸ナトリウムということに変わりはありません。
問6 C型肝炎の主な感染経路は経口感染である
C型肝炎の主な感染経路は血液感染です。
問7 スタンダード・プリコーション(標準予防策)とは、感染症患者と非感染患者を物理的に隔離し、感染を拡大させないために講じる標準的な予防策である
スタンダード・プリコーションとは、すべての人が感染症を引き起こす何らかの原因(体液や排泄物、創傷など)を保有していることを想定し、日頃からすべての患者に対して感染予防策を講じることです。
問8 高齢者の肺炎球菌ワクチンは2年ごとに摂取を行う必要がある
肺炎球菌ワクチンは摂取後5年経たないと再接種を行うことができません。
感染症予防についてのケアマネ試験対策
感染症予防については2,3年に一度の頻度でケアマネジャー試験に出題されています。
令和6年度第27回試験にも出題されていました。
知らないと間違えやすいのが、ノロウイルス感染者の吐瀉物への対応と肺炎球菌ワクチン接種の頻度、感染経路の組み合わせです。
これらを最優先に学習すれば、試験対策としてはかなり有効かと思われます。