ケアマネジャー試験対策問題 介護老人福祉施設

次の問いに答えなさい。

問49 指定介護老人福祉施設について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 令和5年の厚生労働省の「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の概況」によると、全国の介護老人福祉施設の入所者のうち、最も多いのは要介護3の者である。

2. 居室の入所者1人当たりの床面積は20.5㎡以上としなければならない。

3. 市町村は特別養護老人ホームを設置することができる。

4. 施設サービスを受ける必要性が高いと認められた場合、既に入所申込を行っている者よりも優先して入所させることができる。

5. 従来型とユニット型を併設する場合は、入所者の処遇に支障がない場合において介護職員及び看護職員は兼務することができる。

解答をみる

正解 3,4,5

1:× 全国でみると介護老人福祉施設の入所者の介護度は、要介護4が最も多い状態が続いています。

2:× 居室の入居者1人当たりの床面積は10.65㎡以上と定められています。

3:〇 特別養護老人ホームの設置は地方自治体、地方独立行政法人、社会福祉法人が行うことができます。そのため市町村も設置することができます。

4:〇 設問通りです。申し込み順ではないため注意しましょう。

5:〇 設問通りです。令和3年の介護報酬改定から、従来型とユニット型の介護・看護職員は兼務することができるようになりました。


問50 指定介護老人福祉施設について正しいものはどれか。2つ選べ。

1. 第2号被保険者は原則として入所することはできない。

2. 入所者に対する施設サービス計画等の記録は、サービス完結の日から2年間保存しなければならない。

3. 入所者が居宅において日常生活を営むことが可能か定期的に検討しなければならない。

4. 地域住民による自発的な活動等は施設サービス計画に位置付けてはならない。

5. 末期のがんの入所者に限り介護保険での訪問看護を受けることができる。

解答をみる

正解 2,3

1:× 第2号被保険者であっても入所可能です。

2:〇 設問通りです。記録の保存は完結の日から2年間です。各サービスで共通しているため覚えておきましょう。

ただ、実態としては市町村の条例で「記録の保存は完結の日から5年」としている自治体もあり、特に実務で、記録の保存=5年と覚えている人は注意してください。

3:〇 設問通りです。日常生活を居宅にて営むことができると認められた入所者に対しては、円滑に対処できるよう必要な援助を行わなければならないとされています。

4:× 地域住民による自発的な活動等は施設サービス計画に位置付けるよう努めなければなりません。

5:× 介護老人福祉施設では施設の者以外に入所者の介護を行わせてはならないとされています。そのため介護保険で訪問看護を利用することはできません。

しかし、末期がんの入所者に対しては医療保険での訪問看護を利用することは認められています。


問51 指定介護老人福祉施設について正しいものはどれか。3つ選べ。

1. 感染対策委員会をおおむね3カ月に1回以上開催しなければならない。

2. 居宅介護支援事業者に対して入所者に関する情報を提供する際の利用者の同意は、口頭で得ても差し支えない。

3. おむつ代は保険給付の対象となる。

4. ユニット型介護老人福祉施設では、夜間においては介護職員または看護職員を2ユニットに1人以上配置する必要がある。

5. 原則として広告を行ってはならない。

解答をみる

正解 1,3,4

1:〇 設問通りです。また、身体拘束等適正化委員会も3ヶ月に1回以上開催しなければならないとされています。

2:× 利用者の同意は必ず書面にて得なければなりません。

3:〇 設問通りです。介護保険施設、短期入所系、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護ではおむつ代は保険給付に含まれています。

4:〇 設問通りです。日中は1ユニットに常時1人以上介護職員または看護職員を配置しなければなりませんが、夜間および深夜は配置基準が緩和されています。

5:× 介護老人保健施設、介護医療院とは異なり、介護老人福祉施設では広告の制限がありません。テレビCMなどでも目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

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