次の問いに答えなさい。
問67 指定訪問リハビリテーションについて正しいものはどれか。3つ選べ。
1. 訪問看護ステーションの理学療法士等がサービスを提供した場合、訪問リハビリテーション費を算定することができる。
2. 看護師は訪問リハビリテーションの提供を行うことができる。
3. 医師を常勤で1人以上配置しなければならない。
4. リハビリテーション会議は利用者及びその家族の参加を基本とする。
5. 介護医療院の開設許可をもって訪問リハビリテーション事業所の指定があったものとみなされる。
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正解 3,4,5
1:× 訪問看護ステーションで行われるサービスは誰が行った場合でも訪問看護となります。
2:× 訪問リハビリテーションの定義は、「医師が必要と認めた維持期の居宅要介護者に対し行われるリハビリテーションで、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が行う」とされています。看護師は人員基準にも含まれておらず、行うこともできません。
3:〇 設問通りです。訪問リハビリテーションでは医師を常勤で1人以上、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を1人以上配置しなければなりません。
4:〇 設問通りです。リハビリテーション会議とは、簡単に説明するとサービス担当者会議のようなもので、訪問・通所リハビリテーション計画作成のために利用者及びその家族、医師、リハビリ担当者、ケアマネ、居宅サービス担当者などが集まって行うものです。
5:〇 令和6年度6月より、介護老人保健施設および介護医療院はその開設許可をもって訪問リハビリテーション事業者の指定を受けたとみなされるようになります。
既に開設している場合は、医師の配置基準を満たしていれば指定を受けたとみなされます。必ず覚えておいてください。
問68 指定訪問リハビリテーションについて正しいものはどれか。3つ選べ。
1. 主として回復期のリハビリテーションを行う。
2. 1回20分以上のサービスを提供する。
3. 病院が訪問リハビリテーションを行う場合には、医師の配置は当該病院の常勤の医師と兼務することができる。
4. 同一敷地内の建物に居住する利用者に対し訪問リハビリテーションを提供した場合、基本報酬から減算される。
5. 訪問リハビリテーション計画は医師が作成を行う。
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正解 2,3,4
1:× 訪問リハビリテーションは維持期のリハビリテーションを行います。回復期リハビリテーションは回復期病棟で行います。
2:〇 設問通りです。
3:〇 設問通りです。医師は常勤・専従で配置することとされていますが、病院や診療所、介護老人保健施設、介護医療院では当該病院等の常勤医師との兼務で差し支えないとされています。
4:〇 設問通りです。
5:× 訪問リハビリテーション計画は当該事業所の医師、理学療法士等が共同で作成を行います。
問69 居宅療養管理指導について正しいものはどれか。3つ選べ。
1. 主として通院困難な利用者に対して療養上の管理および指導を行う。
2. 歯科衛生士は居宅療養管理指導を提供することができる。
3. 薬剤師はオンラインで服薬指導を行うことができる。
4. 特定施設入居者生活介護の利用者に対して居宅療養管理指導費を算定することはできない。
5. 区分支給限度基準額の対象となる。
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正解 1,2,3
1:〇 設問通りです。利用者の居宅を訪問して行うことが原則ですが、薬剤師の服薬指導など一部例外があります。
2:〇 設問通りです。歯科衛生士も歯科医の指示に基づき行うことができます。
3:〇 設問通りです。以前は月1回を限度としてオンライン服薬指導を行うことができましたが、2024年度6月の介護報酬改定によりオンライン服薬指導は月4回まで行うことができるようになります。
4:× 特定施設入居者生活介護の利用中はほとんどの居宅サービスに係る介護給付費を算定することができません。居宅療養管理指導費のみ算定することができます。
ただし厳密には養護老人ホームや軽費老人ホームA型などの医師の配置が義務付けられている特定施設の入居者については居宅療養管理指導費を算定することができません。ケアマネ試験にはここまで出題される可能性は低いため予備知識として覚えておいてもいいかもしれません。
5:× 居宅療養管理指導は区分支給限度基準額の対象となりません。