次の問いに答えなさい。
問55 次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。
1. 摂食・嚥下プロセスの口腔期では、食塊を咽頭に送り込む。
2. 口腔内の内容物が食道に入り込むことを誤嚥という。
3. 食事中の誤嚥は嚥下前と嚥下中にしか発生しない。
4. 咽頭期の障害では咽頭に食塊が残りやすくなる。
5. 嚥下反射は咽頭期で発生する。
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正解 1,4、5
1:〇 設問通りです。摂食・嚥下プロセスは過去の試験でも出題されているためチェックしておきましょう。
2:× 胃や口腔内の内容物が気管に入り込むことを誤嚥といいます。
3:× 誤嚥は嚥下前、嚥下中だけでなく嚥下後にも発生する可能性があります。
4:〇 設問通りです。
5:〇 嚥下反射は、摂食・嚥下プロセスの咽頭期そのものといっても差し支えありません。
問56 次の記述について適切なものはどれか。2つ選べ。
1. 機能性尿失禁とは、排泄機能に問題がないものの運動障害や認知症などによって排尿が間に合わないものをいう。
2. 切迫性尿失禁に対しては膀胱訓練が有効である。
3. 溢流性便失禁とは腹圧が掛かかると我慢できずに漏れてしまうものをいう。
4. 食事内容の確認は排便コントロールと無関係である。
5. 激しい下痢を起こした場合には水分摂取は厳禁となる。
解答をみる
正解 1,2
1:〇 設問通りです。なお機能性尿失禁ではトイレに間に合わない原因を把握し解決を図ることが有効です。
2:〇 設問通りです。切迫性尿失禁とは膀胱炎や膀胱括約筋の筋力低下などにより、排尿が我慢できずに漏れてしまうものをいいます。
3:× 溢流性便失禁とは、便が溜まりに溜まっている状態であふれ出てしまう便失禁のことをです。選択肢は腹圧性便失禁のことです。
4:× 食事内容も排便に影響を及ぼすため無関係とは言えません。
5:× 激しい下痢を起こした場合、水分が体外へ排出されるため脱水に陥る場合もあり、水分摂取が必要となる場合があります。
問57 褥瘡について適切なものはどれか。2つ選べ。
1. 仰向けでは踵部に褥瘡が発生しにくい。
2. 定期的なおむつ交換は褥瘡予防につながる。
3. 血清アルブミン値が高値を示す場合、褥瘡を発症するリスクが高まる。
4. ポケットが形成されている場合には、訪問入浴介護のうち入浴を行うことができない。
5. 真皮を超える褥瘡がある利用者に対して計画的な管理を行った場合に、訪問看護の特別管理加算を算定することができる。
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正解 2,5
1:× 踵骨部は褥瘡の好発部位の1つで仰向けで長時間同じ体勢でいると発生しやすいです。
2:〇 設問通りです。おむつ交換を怠ると臀部周りが湿ったりして皮膚が弱くなるため、定期的なおむつ交換は褥瘡予防につながります。
3:× 血清アルブミン値は低栄養状態で低値を示し、低ければ低いほど褥瘡リスクが高まります。
4:× 褥瘡のポケットとは、皮膚欠損が広く深くみられ穴が空いているように見えるものです。訪問入浴介護は問題なく利用可能です。
5:〇 設問通りです。ただし通常の褥瘡は特別管理加算の対象外であるため区別して覚えておきましょう。