次の問いに答えなさい。
問52 次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。
1. 高齢者は内臓機能の低下から一般的に薬の副作用が現れにくい。
2. 普段摂取しているサプリメントは服薬に影響しない。
3. 内服薬は100ml程度の水またはぬるま湯で飲む。
4. 薬を飲む際に水分を摂取しないと食道部に潰瘍ができるおそれがある。
5. 薬剤アレルギーは服薬後から数日後に現れる場合もある。
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正解 3,4,5
1:× 高齢者は内臓機能の低下や身体の水分量の減少により薬の副作用が現れやすいです。
2:× サプリメントを摂取している場合には、薬との相互作用について考慮する必要があります。
3:〇 設問通りです。カフェイン、アルコールが含まれている飲料での摂取は推奨されません。
4:〇 設問通りです。薬が食道や口腔内に張り付き潰瘍ができるおそれがあります。
5:〇 設問通りです。薬剤アレルギーは摂取後数十分で現れる場合もありますが、遅れて出てくることもあります。
問53 次の記述について適切なものはどれか。2つ選べ。
1. 胃薬は基本的にオブラートに包んで服薬することが望ましい。
2. ワルファリンカリウム錠を服薬している場合は、納豆などのビタミンKが豊富に含まれている食材を日々の献立に取り入れることが望ましい。
3. セミファーラー位とは、上半身を60°程度起こした体位をいう。
4. お薬カレンダーへの配薬を訪問介護員は行ってはならない。
5. 服薬時間における食間とは、食事と食事の間に薬を服用することである。
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正解 4,5
1:× 胃薬のうち、苦みのある薬はオブラートに包むと効果が無くなるものもあるため注意が必要となります。
2:× ワルファリンカリウム錠を服用している場合には、作用を抑制するビタミンKの摂取を制限する必要があります。
3:× セミファーラー位とは、上半身を30°程度起こした体位のことです。
4:〇 設問通りです。お薬カレンダーやお薬ボックスへの配薬は医療行為であるため訪問介護員は行うことができません。
5:〇 設問通りです。
問54 次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
1. 処方された薬を飲み忘れた場合、2回分の量を服用する。
2. 薬剤情報提供文書とは、医療機関を受診して処方された薬の説明文書のことをいう。
3. 頓服薬は毎日習慣的に服用しなければ効果が現れにくい。
4. 高齢者の食事の摂取量が減少した場合には、口腔状態のアセスメントだけでなく精神状況や身体状況、環境にも注意する必要がある。
5. 高齢者の低栄養状態は褥瘡のリスクが高まる。
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正解 2,4,5
1:× 薬の飲み忘れは原則として一度に2回分の服用をしてはいけません。事前に主治医や薬剤師に対応を聞いておくことが望ましいです。
2:〇 設問通りです。
3:× 頓服薬は一般的に痛みが強い場合や発作時に必要に応じて服用します。
4:〇 設問通りです。ストレスや新たな疾患、問題が見つかることもあるため、口腔内の状態だけでなく様々な可能性を考慮してアセスメントを行うのが望ましいといえます。
5:〇 設問通りです。低栄養状態は体重減少などを招き、褥瘡のリスクが高まります。また褥瘡が発生した後も治りにくくなるため、栄養状態を整えることも褥瘡の改善の手段の1つです。