令和2年(第23回)ケアマネ過去問 保健医療サービスの知識等の問28

問題28高齢者にみられる疾病について正しいものはどれか。3つ選べ。






( ケアマネジャー試験 令和2年度(第23回) 保健医療サービスの知識等 問題28)
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正解 1,3,5

変形性関節症は、高齢者に多く発症する。

1:〇 設問通りです。変形性膝関節症(膝OA)は50代以降の男女に多くみられます。特に女性の発症率が高く、年齢とともに発症のリスクが増加します。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、筋力低下による運動障害は生じない。

2:× ALSの主な症状の1つが筋力低下による運動障害です。ALSで低下した筋力はトレーニング等での回復を見込むことがほとんどできないとされ、機能の維持を図る目的でリハビリが行われます。

高次脳機能障害における失語症には、話そうとするが言葉が出てこないという症状も含まれる。

3:〇 設問通りです。高次脳機能障害における失語症は症状が多様ですが、代表的なものに次のようなものがあります。

主な失語症の例

感覚性失語 → 話されている言語や書かれている言語の理解が困難

運動性失語 → 自分の話したいことを言葉にすることができない

伝導性失語 → 間違いに気づいて何度もいい直す。相手の言ったことの復唱が困難

全失語   → 「話す」「聞く」「読む」「書く」などすべての言語機能が失われる

ケアマネジャー試験では「〇〇失語は~」といった出題は現在のところ見られないため、失語は上の表のような症状が現れることがあるとだけ覚えておいてください。

パーキンソン病では、認知障害はみられない。

4:× パーキンソン病は進行すると認知機能に影響を及ぼします。一説によると、パーキンソン病の人はそうでない人のおよそ4~6倍ほど認知症を発症するリスクが高まるとされています。

骨粗鬆症は、骨折の大きな危険因子である。

5;〇 設問通りです。骨粗鬆症は特に高齢者の骨折の大きな危険因子となります。自覚症状に乏しく、骨折後に判明することも少なくありません。

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