問題49ソーシャルワークにおける集団援助として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
( ケアマネジャー試験 令和4年度(第25回) 福祉サービスの知識等 問題49)
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正解 1,3,5
個別援助(ケースワーク、ミクロソーシャルワーク)、集団援助(グループワーク、メゾソーシャルワーク)、地域援助(コミュニティワーク、マクロソーシャルワーク)に関する出題はケアマネジャー試験では最重要のポイントであるため必ず覚えておきましょう。
それぞれの区別の仕方は、
・個別援助 → 援助対象が個人(Aさん)または個人とその家族(Aさん家族)など
・集団援助 → 援助対象が特定の集団(例:「アルコール依存者を対象」とした講演会、「認知症高齢者を介護する家族たち」の交流の場 など)
・地域援助 → 援助対象が地域の〇〇と幅広い場合や、地域の社会資源の構築を行う場合。ケアマネジャー試験上のテクニックとしては、支援対象が一ヶ所に集められていない場合、ほとんどが地域援助です。(※実際に行われている集団援助が一ヶ所だけで行われているとは限りませんが、イメージとして)
です。
これを踏まえ解説を行うと、
地域包括支援センターの主任介護支援専門員による認知症高齢者の家族を対象とした交流活動
1:〇 援助対象が認知症高齢者の家族で、交流活動=複数の家族が一ヶ所に集められて交流を行うため、集団援助となります。
民生委員による地域の認知症高齢者の見守り活動
2:× 地域の認知症高齢者が援助対象ですが、援助対象が一ヶ所に集められていないため地域援助となります。
医療機関で行われる、難病の当事者による分かち合いの場の体験
3:〇 設問通りです。難病の当事者という集団に対しての援助のため集団援助となります。
社会福祉協議会によるヤングケアラー支援のための地域ネットワークの構築
4:× 援助対象がヤングケアラーですが、援助対象が一ヶ所に集められていないため地域援助となります。
養護老人ホームの生活相談員による入所者グループに対するプログラム活動
5:〇 設問通りです。養護老人ホーム入所者という集団に対して一ヶ所に集めて行う援助のため、集団援助となります。