ケアマネジャー試験対策の一問一答 (介護予防)通所リハビリテーション

(介護予防)通所リハビリテーションについて〇か×で答えなさい。

問1 通所リハビリテーションでは看護職員や介護職員を配置することができる

解答
正解 〇

通所リハビリテーションでは介護老人保健施設、介護医療院、病院と診療所では人員基準が若干異なります。
看護職員や介護職員はどちらの場合も配置することができます。


問2 介護老人福祉施設は通所リハビリテーションの指定があるものとみなされる

解答
正解 ×

通所リハビリテーションのみなし指定があるのは、介護老人保健施設、介護医療院、病院、診療所です。
介護老人福祉施設は含まれていません。


問3 病院では通所リハビリテーションを開設する場合は、通所リハビリテーション専用の訓練室を設ける必要がある

解答
正解 〇

ただし例外もあります。
医療保険の疾患別リハビリテーションと1時間以上~2時間未満の通所リハビリテーションは、同時に同一の空間(疾患別リハビリテーションの機能訓練室の一部)で行うことができます。

また、脳血管疾患等リハビリテーション、運動器リハビリテーション、呼吸器リハビリテーションの届出を行っている場合は、1時間以上~2時間未満の通所リハビリテーションを同一のスペースで行うことができます。
2時間以上の利用時間の場合は同一スペースで行うことができません。


問4 通所リハビリテーションで使用する訓練室は3.0m²×利用定員数以上の面積が必要となる

解答
正解 〇

令和5年のケアマネジャー試験では、介護医療院の療養室入所者1人当たりの床面積介護老人福祉施設の廊下幅について問われる選択肢が出題されました。
通所リハビリテーションの問題が難化した場合に備えて、一応覚えておいたほうが無難です。


問5 通所リハビリテーションではおむつの代金は利用料に含まれている

解答
正解 ×

おむつ代のほか、日常生活費や食費は利用者から支払いを受けることができます。


問6 理学療法士や作業療法士に通所リハビリテーションの管理を代行させることができる

解答
正解 〇

医師や理学療法士、作業療法士もしくは言語聴覚士、あるいはもっぱら通所リハビリテーションの提供にあたる看護師に通所リハビリテーションの管理を代行させることができます。


問7 通所リハビリテーションでは感染対策委員会はおおむね6ヶ月に1回以上開催を行う

解答
正解 〇

なお、感染対策委員会で話し合われた結果については従業者に周知徹底を図らなければなりません。


問8 社会交流の機会の増加を目的とした通所リハビリテーションの利用は認められていない 

解答
正解 ×

通所リハビリテーションは以下のような目的でサービスが提供されます。
1.心身機能の維持・回復
2.認知症症状の軽減と落ち着きある日常生活の回復
3.ADL、IADLの維持・回復
4.コミュニケーション能力、社会関係能力の維持・回復
5.社会交流の機会の増加

また、過去のケアマネ試験では「若年性認知症患者は通所リハビリテーションの対象とならない」といった選択肢も出題されました。ちなみにこれは×です。


問9 通所リハビリテーションでは住宅改修や福祉機器の利用に際しての助言も行う

解答
正解 〇

ほかには居宅での過ごし方の助言や介護方法の助言も行われます。


問10 通所リハビリテーション計画より先に居宅サービス計画書が作成されていた場合、居宅サービス計画書は通所リハビリテーション計画の内容に沿って改めて作成を行わなければならない

解答
正解 ×

この場合、居宅サービス計画書の内容に沿って通所リハビリテーション計画を作成しなければなりません。
これは短期入所療養介護(短期入所療養介護計画)や通所介護(通所介護計画)などにも当てはまるため、一気にまとめて覚えておきましょう。


問11 短期集中個別リハビリテーション実施加算は認知症短期集中リハビリテーション実施加算と同時に算定できる

解答
正解 ×

認知症短期集中リハビリテーション実施加算は、短期集中リハビリテーション実施加算を算定していると同時に算定することができません。


問12 通所リハビリテーションでは栄養アセスメント加算が算定できる

解答
正解 〇

通所リハビリテーションの人員基準では医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員と書かれているため見落とされがちですが、歯科衛生士や管理栄養士も配置することができます。
そのため、栄養アセスメント加算や口腔機能向上加算も算定することができます。


問13 通所リハビリテーションでは利用者の送迎を行わない場合、減算される

解答
正解 〇

このほかにも、定員の超過や人員基準違反、事業所と同一の建物に居住する利用者へのサービスを行った場合などが減算の要因となります。


問14 介護予防通所リハビリテーションの介護報酬は月額の定額制である

解答
正解 〇

通所リハビリテーションの介護報酬とは異なり、月額制となっています。
1ヶ月に何回利用しても同様の金額ですが、利用者にその月の利用が無ければ利用者負担も介護報酬も発生しません。


問15 あん摩マッサージ指圧師は適切な研修を受けていれば通所リハビリテーションを提供してもよい場合がある

解答
正解 〇

提供時間が1時間以上~2時間未満の場合に限っては適切な研修を受けた柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、看護師、准看護師が通所リハビリテーションを提供してもよいとされています。


問16 通所リハビリテーション事業者は、共生型自立訓練(機能訓練)の指定を受けることができる。

解答
正解 〇

2024年度介護報酬改定で、新たに通所リハビリテーションが共生型サービスの自立訓練(機能訓練)の指定を受けることができるようになりました。

通所リハビリテーションは、近年のケアマネジャー試験ではやや多い頻度で出題されています。
令和に入ってからは3回出題されており、令和5年の試験でも出題がありました。

出題難易度は若干難しい傾向がありますが、加算などの深い内容を問われることは稀であるため、人員基準や設備基準、運営基準と減算やリハビリテーション計画の作成についてまずはしっかり記憶していきましょう。

また2024年度から共生型サービスの指定を受けることができるようになったことも、重要なポイントの1つです。

厚生労働省HPに記載されている通所リハビリテーションについてのPDF(複数あります)で理解を深めるのも1つの学習方法かもしれませんが、試験の難易度に対してやや過剰な内容であり、ボリューム的にも余裕がある人以外にはあまりオススメできません。

おおむねケアマネ試験対策テキストと過去問、このページの一問一答での学習でカバーができるものと思われます。

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