ケアマネジャー試験対策の一問一答 薬と服薬について

薬と服薬について〇か×で答えなさい。

問1 薬を服用するとき、水を飲まないと喉や食道に炎症を引き起こすおそれがある

解答
正解 〇

薬は基本的に100ml程度の水またはぬるま湯で服用するものです。
薬が喉や食道に張り付き炎症や潰瘍を引き起こすおそれもあるため、水なしでの服用は推奨されません。


問2 薬物相互作用は薬だけでなく食品との併用でも起こることもある

解答
正解 〇

薬物相互作用とは、一緒に飲むと効果が強く現れたり弱くなってしまったりしてしまうことを言います。
代表的なものは「風邪薬と痛み止め(ロキソニン、バファリン等)」の組み合わせです。
特定の食品と相性の悪い薬もあり、よく知られているのは「ワーファリンと納豆」の組み合わせです。


問3 訪問介護員は服薬介助を行ってもよい

解答
正解 〇

訪問介護員は服薬介助を行うことができますが、行ってよい範囲が決められています。


問4 訪問介護員は、利用者が薬をスケジュール通り飲むことができるよう日付や曜日ごとに薬を仕分けて配置することは認められている

解答
正解 ×

これは服薬カレンダーお薬ボックスなどで配剤を行うことですが、訪問介護員は薬の配剤を行うことは認められていません


問5 訪問介護員はPTPシートから薬を取り出し利用者の目の前に準備してはならない

解答
正解 〇

PTPシートから薬を取り出す行為は医療行為です。
訪問介護員には認められていません。


問6 定期的に服用する薬に飲み忘れがあった場合、飲み忘れた分も含めてすぐに服用する必要がある

解答
正解 ×

一度に2回以上の分量の薬の服用は危険ですので絶対に行ってはいけません。/toggle]


問7 訪問介護員は、利用者自身で一包化した薬を開封することは認められていない

解答
正解 〇

薬の一包化は医師の指示のもと、薬局が行うものです。
適切なプロセスを踏まえて一包化された薬は、訪問介護員が開封することは認められています。
しかし、管理しやすいようにと利用者自身または家族等が一包化(のような状態)でひとまとめにした場合は、訪問介護員はその開封を行ってはいけません。


問8 爪が正常の状態の利用者の爪切りは訪問介護員は行ってもよい

解答
正解 〇

爪切りは身体介護に含まれ基本的には医療行為にあたりません。
ただし爪に異常がある場合や、糖尿病などで専門的な管理が必要な場合はNGです。


問9 寝たきりの要介護者に対しての服薬介助は、上半身を70°に起こした状態で後頭部に枕を置いた状態で行うことが望ましい

解答
正解 ×

上半身を15°~30°起こした状態が望ましいとされています
これをセミファーラー位といいます。
ちなみにファーラー位は上半身を45°起こした状態をいいますが、この姿勢は誤嚥しやすいという欠点があるため服薬時にはあまり向いていません。


問10 薬の服用時間で設定されている食間とは、食事中に服用することである

解答
正解 ×

令和5年のケアマネ試験にも選択肢として出題されている問題です。
食間とは、例えば朝食と昼食の間のような食事と食事の間の時間に服用することです。

薬や服薬に関する出題は、高齢者に多い疾病や、その職種が行ってよい業務に絡めて出題されることが多く、保健医療サービスの知識等で単独の設問として問われることはそう多くありません。
令和6年度第27回試験には出題がありませんでした。

出題頻度が今後急増化することはやや考えづらく、ケアマネの試験対策の勉強ではかなり後回しにしてもいいかもしれません。

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