緊急時の対応について〇か×で答えなさい。
問1 転倒し頭部を打撲した場合、記憶障害や意識障害、痙攣などを確認し、認められた場合はすぐに医療機関へ連絡を行う
頭部打撲の際に記憶障害や意識障害、痙攣がある場合は緊急性が高い可能性があるため、すぐに医療機関を受診し検査を受ける必要があります。
問2 外傷などで前腕部に激しい出血が認められる場合は、傷口を清潔なタオルやガーゼなどで強く圧迫する
通常の出血の場合は問題文の内容で対応しますが、激しい出血が見られる場合は出血部位よりも心臓に近い側を圧迫して止血を行います。
問3 親指と人差し指で喉を掴む仕草が見られた場合、窒息を疑う
これはチョークサインといって、世界共通の窒息のサインです。
患者が呼びかけに応じる場合は、異物の除去を発見者が行うことが望ましく、呼びかけに応じない場合は心肺蘇生が優先されます。
問4 肥満体型の利用者が窒息した場合はハイムリック法による異物の除去は行わないほうがよい
肥満体型の人にはハイムリック法(腹部突き上げ法)は相対的禁忌(できれば控える)です。
胸部突き上げ法もしくは背中叩打法が推奨されます。
問5 衣服の下まで広範囲に火傷が認められる場合は、すぐに服の上から流水を当てる
広範囲の火傷を負った場合、すぐに救急要請をし、シャワーなどで服の上からでも流水を当てる必要があります。
ただし、低体温症やバイタルの変化には注意が必要です。
問6 浴槽でおぼれた場合、浴槽外に出すことが難しい場合は水を抜かずに心肺蘇生を直ちに行う
浴槽外に出せることが理想ですが、困難な場合は浴槽の水は抜いてから心肺蘇生を行います。
問7 心肺蘇生時、胸骨圧迫を100回行うごとに人工呼吸を2回行う
令和5年のケアマネ試験には、心肺蘇生時の胸骨圧迫の1分間の回数の目安に関する選択肢が出題されました。
胸骨圧迫は1分間に100回~120回のリズムで行う必要があります。
そして胸骨圧迫を30回行ったら、人工呼吸を2回行います。
これを救急隊員が来るまで、もしくは患者の意識が回復するまで行います。
急変時の対応についてのケアマネ試験対策
急変時の対応については、近年のケアマネジャー試験では出題が多いポイントの1つです。
令和6年のケアマネ試験でも1問出題されており4年連続で設問での出題です。
そのため今後も頻出となる可能性があります。
出題の難易度はまちまちで、令和年のケアマネ試験での出題は比較的易しいものでした。
心肺蘇生や嘔吐時、窒息時の対応については引っ掛け問題が作りやすいため、特に学習しておくことをオススメします。