臨床検査について〇か×で答えなさい。
問1 BMIは身長÷(体重×体重)で求められる
BMI = 体重×(身長×身長)です。
BMI = kg÷(m×m)のほうが覚えやすいかもしれません。
問2 BMIが15の場合、低体重と判定される
BMIの標準値は18.5~25です。
25以上は肥満、18.5を下回る場合は低体重と判定されます。
問3 6ヶ月で3%以上の体重減少がある場合、低栄養状態が疑われる
6ヶ月で2~3kg以上の体重減少がある場合も同様に低栄養状態が疑われます。
問4 メタボリックシンドロームの診断で用いられる腹囲は、男性より女性のほうが肥満とされる腹囲の基準の値が大きい
メタボリックシンドロームと診断される腹囲は、男性で85cm以上、女性で90cm以上です。
問5 血清アルブミン値は高齢者の概ね3日以内の栄養状態を反映している
血清アルブミン値はおよそ3週間前の栄養状態を反映しています。
長期の栄養状態を把握するには有用ですが、短期的な栄養状態のアセスメントには不向きな指標となっています。
問6 γ-GTPは、血清アルブミン値よりも短期的な栄養状態を把握するのに用いる
γ-GTPは肝臓および胆道系の疾患の検査に用いられ、特にアルコール性の肝障害とそれ以外の肝障害の鑑別や、アルコール制限が正しく行われているか(隠れてお酒を飲んでいないか)の判定に役立ちます。
問7 血清クレアチニンは腎機能が悪化すると高値を示す
問8 喫煙やストレスの影響で白血球数は減少する
喫煙やストレスの影響で白血球は増加します。
他には細菌感染や炎症、副腎皮質ステロイド投与でも増加します。
問9 CRP(C反応性たんぱく質)は感染症以外にも関節リウマチや膠原病でも高値を示すことが多い
CRPは感染症などの疾患で炎症がどの程度発生しているかの判定に用いられます。
問10 ホルター心電図の検査は自宅で行うことも可能である
心電図記録装置を装着し、日常生活中の心電図の記録を行うため自宅でも可能な検査となります。
臨床検査についてのケアマネジャー試験対策
臨床検査または検査に用いられる指標については、近年のケアマネジャー試験で問われる頻度が多くなってきています。
令和6年度第27回試験では出題がありませんでしたが、今後も出題傾向が続くと予想されるため要チェックポイントです。
深い内容を問われることは過去のケースからも稀であるため、ケアマネ試験対策のテキストに記載されている臨床検査、指標の内容を大まかにまんべんなく覚えておくだけでも失点が防げるかと思われます。
また範囲が広いため、ケアマネ試験で出題されていない内容も多く、過去問やケアマネ試験対策問題の反復では完全にカバーしきれない可能性があります。
ケアマネ試験対策のテキストで学習を進め、余裕があれば各単語を調べたりするなどしたほうが試験対策としては無難かもしれません。