ケアマネジャー試験対策 一問一答 在宅医療の管理について

在宅医療の管理について〇か×で答えなさい。

問1 糖尿病患者のインスリン製剤自己注射は、本人の家族も行うことができる

解答
正解 〇

本人、または介護者である家族も自己注射を行うことができます。
また、訪問介護員は行うことができません。 


問2 糖尿病患者はシックデイに急性合併症が発生しやすくなるため特に留意が必要である

解答
正解 〇

シックデイとは、簡単にいうと体調不良の日です。そのまんまですね。
風邪や腹痛、発熱や食欲不振のような日常的に発生しうる体調不良から骨折や打撲もシックデイに該当します。 


問3 悪性腫瘍の疼痛管理時に使用する麻薬の主な副作用は吐き気(嘔吐)、眠気、便秘である

解答
正解 〇

問4 腹膜透析は在宅で行うことができないため、血液透析と比べ通院回数が多い

解答
正解 ×

腹膜透析は自宅でも自身またはその家族が透析に関する処置を行うことができます。
そのため血液透析より通院回数が少なく済むことが利点の1つです。 


問5 血液透析を行っている者にはシャント側の腕で血圧を測定しなければならない

解答
正解 × 

シャントが圧迫により潰れてしまうと再びシャントを直す手術が必要となります。
シャントを長持ちさせることは患者のQOLの観点からも非常に重要であり、シャント側の血圧測定はNGです。


問6 在宅中心静脈栄養法は同居家族がいることが必須条件となる

解答
正解 × 

独居でも可能です。


問7 在宅中心静脈栄養法を行っている場合には入浴は可能である

解答
正解 〇 

入浴が可能ですが、抜針などの処置が必要であったりするなど、医師や看護師等と具体的な方法を確認しなければなりません。


問8 経鼻胃管のチューブの交換は6ヶ月を目途に行う

解答
正解 × 

経鼻胃管のチューブの交換目安はおおむね1~2週間とされています。


問9 非侵襲的陽圧換気法は気管切開を伴うことが多い

解答
正解 × 

侵襲的=身体を傷つけると覚えておくと分かりやすいかもしれません。
非侵襲的、つまり気管切開のような身体に負担の掛かる処置は非侵襲的陽圧換気法では行わず、鼻マスクやフェイスマスク等を装着します。


問10 在宅酸素療法での酸素吸入時にはタバコは厳禁である

解答
正解 〇

在宅酸素療法では高濃度の酸素を扱うため、火器には十分に注意する必要があります。
酸素吸入時にタバコを吸ったことにより引火し、死亡事故につながったケースも複数あります。
酸素吸入時は、2m以内に火器がないことを確認しなければなりません。


問11 鼻カニューレを装着している場合、食事や会話は行うことができる

解答
正解 〇

口はふさがっていないため、食事も会話も可能です。


問12 在宅酸素療法を利用者が行っている場合、呼吸が苦しくなったと訴えがあった場合でも酸素吸入量を自身の判断で増やすことは厳禁である

解答
正解 〇

疾患によっては酸素吸入量をむやみに増加させてしまうと呼吸停止に繋がる場合があります。
急に呼吸が苦しくなった場合でも、必ず医師の指示に従わなくてはなりません。


問13 簡易酸素マスクよりも高濃度の酸素の供給が必要な場合、鼻カニューレに変更する

解答
正解 ×

簡易酸素マスクよりも高濃度の酸素の供給が必要な場合はリザーバーマスクの適応となります。
鼻カニューレは簡易酸素マスクよりも供給できる酸素濃度は低いです。
類似した問題が令和5年のケアマネジャー試験にも選択肢として出題されているため、要チェックです。 


問14 膀胱留置カテーテルは尿路感染のリスクが高い

解答
正解 〇 


問15 在宅自己導尿時のカテーテルの準備や体位の保持の介助は、訪問介護員が行うことができる

解答
正解 〇 

導尿の実施は医療行為であるためNGですが、利用者が自身で導尿を行う場合、カテーテルの準備や体位の保持などは医療行為に当たらないとされています。

☑ 在宅医療の管理についてのケアマネジャー試験対策

在宅医療の管理は、保健医療サービスの知識等では度々出題されています。
特に在宅自己注射、人工透析、在宅酸素療法については選択肢でよく問われます。
出題の難易度はまちまちで、時には文脈から正誤が判断できるような易しい選択肢が現れる場合もあります。
深い内容まで問われることは稀で、基本的にはケアマネジャー試験対策のテキストに記載されている内容で十分カバーが可能です。

在宅医療の管理については、過去の試験に出題されていないような記載を含む選択肢が現れることも多々ありますので、テキストベースで学習を進めていくほうが失点を防げるかと思われます。

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