認知症について〇か×で答えなさい。
問1 認知症の原因疾患のうち、最も多いのはアルツハイマー型認知症である。
アルツハイマー型認知症が最も多く、次いで血管性認知症が多くなっています。
問2 若年者(65歳未満)の認知症の原因疾患で最も多いのはアルツハイマー型認知症である
若年性認知症の原因疾患も、アルツハイマー型認知症が最も多く、次いで血管性認知症が多くなっています。
問3 アルツハイマー型認知症は前頭葉や側頭葉が委縮して発生する
アルツハイマー型認知症は脳にβたんぱくとタウたんぱくの異常蓄積を引き起こし発生します。
脳の萎縮は海馬から始まるのが一般的です。
問4 血管性認知症ではパーキンソン症状などの運動障害やリアルな幻視を引き起こすなど特有の症状がある
パーキンソン症状やリアルな幻視が一般的な症状なのはレビー小体型認知症です。
問5 慢性硬膜下血腫が原因の認知症は、血腫が除去されれば認知症が改善されることがある
正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫などで引き起こされる認知症は、原疾患が治療されると認知症も改善することがあります。
問6 認知症はBPSD(周辺症状)には理解力の低下がある
理解力の低下は認知症の中核症状です。
問7 認知症の中核症状に徘徊がある
徘徊は認知症のBPSD(周辺症状)です。
問8 BPSDは中核症状に比べ環境を調整したり適切なケアを行うことにより改善する可能性が高い
問9 記憶力や記憶力の低下が見られ始めた初期の認知症をMCIという
MCIは認知症ではなく、認知症一歩手前の状態(軽度認知障害)を指します。
MCIの時期に何も対処しないと、1年でそのうちの約10%が認知症に移行すると言われています。
問10 せん妄は一過性の意識障害であり、1日のうちに症状の変動が大きい
せん妄が引き起こされる原因は様々であり、時に認知障害も現れますが、原因を取り除くことにより消失するため認知症とは異なります。
問11 HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価)は20点以上で認知症と診断される
HDS-Rでは20点以下で認知症を疑います。
なおHDS-Rだけでは認知症の診断はできません。
認知症の評価法の1つであり、20点以下の検査結果が出たとしてもあくまでも認知症の疑いに留まります。
認知症の診断には、HDS-Rも含め複数の検査(CT、PET、SPECT等)が行われます。
認知症についてのケアマネジャー試験対策
認知症は、保健医療サービスの知識等からの出題は他の疾患と比べやや多くみられます。
特に中核症状とBPSDの区別は必ずできるようにしましょう。
さらに認知症の原因疾患についても学習を進めていくと、失点を防ぐことが期待できます。