包括的支援事業と任意事業について〇か×で答えなさい。
問1 介護予防・日常生活支援総合事業に包括的支援事業は含まれる
包括的支援事業は地域支援事業に含まれます。
問2 在宅医療・介護連携推進事業は包括的支援事業に含まれる
問3 総合相談支援支援業務は、地域包括支援センターが居宅介護支援事業者に委託することができる
総合相談支援事業は、2024年度より地域包括支援センターが居宅介護支援事業者に委託することができるようになりました。
市町村が直接居宅介護支援事業者に委託するわけではないため、注意しましょう。
問4 認知症総合支援事業は地域包括支援センター以外に委託することができる
地域包括支援センター以外に委託できる包括的支援事業は、社会保障充実分の4つの事業のうち
・在宅医療・介護連携推進事業
・生活支援体制整備事業
・認知症総合支援事業
の3つとなります。
地域ケア会議推進事業は含まれませんので注意してください。
問5 生活支援コーディネーターの配置は生活支援体制整備事業に含まれる
問6 生活支援コーディネーターの活動内容には、就学的活動の場を提供できる民間企業と就学的活動の取り組みを実施したい事業者をマッチングし、高齢者個人の特性や希望に合った活動をコーディネートすることが挙げらる
上記は就学的活動支援コーディネーターの活動内容です。
就学的活動支援コーディネーターの配置も生活支援体制整備事業の1つです。
生活支援コーディネーターの活動内容は、
・資源開発(地域に不足サービスを作ったりサービスの担い手の養成)
・ネットワーク構築
・ニーズと取り組みのマッチング
などが挙げられます。
問7 チームオレンジコーディネーターの配置は生活支援体制整備事業に含まれる
チームオレンジコーディネーターの配置は認知症総合支援事業に含まれます。
問8 市町村本庁や地域包括支援センターに配置されているチームオレンジコーディネーターは認知症地域支援推進員を兼務することができる
実際に兼務している例もあり、地域の実情に応じた柔軟な対応を行うことが可能です。
問9 医療・介護サービスを中断している認知症と診断されている人は認知症初期集中支援チームの訪問支援対象である
認知症初期集中支援チームの訪問支援の対象は、
・原則として40歳以上、在宅で生活しており、かつ認知症が疑われる人
・認知症の人で、医療サービス、介護サービスを受けていない人または中断している人
・認知症の人で、医療サービス、介護サービスを受けているが認知症の行動・心理症状が顕著なため、対応に苦慮している人
となっています。
問10 地域ケア会議の主催は介護支援専門員が行う
地域ケア会議には2種類挙げられ、
・地域ケア個別会議 → 地域包括支援センターが主催
・地域ケア推進会議 → 地域包括支援センターまたは市町村が主催
となっています。
問11 地域ケア会議の機能の1つに政策の形成が含まれる
地域ケア会議の機能は次の5つ挙げられます。
・個別課題の形成
・地域課題の発見
・地域づくり・資源開発
・地域包括支援ネットワークの構築
・政策形成
過去のケアマネジャー試験にも、地域ケア会議の機能について問う問題の出題があったため、覚えておくことをオススメします。
問12 認知症サポーター養成事業は任意事業に含まれる
認知症サポーター養成事業は認知症総合支援事業ではないため注意してください。
市町村の必須事業でもありません。
問13 老人介護支援センターの設置者は地域包括支援センターを設置することはできない
市町村に委託を受けた場合、老人介護支援センターの開設者は設置することができます。
問14 株式会社には地域包括支援センターを設置することはできない
地域包括支援センターの設置者となることができる者は下記のとおりです。
・市町村(直営)
・老人介護支援センターの設置者
・一部事務組合・広域連合を組織する市町村
・医療法人
・社会福祉法人
・一般財団法人、一般社団法人、NPO法人
・その他市町村が適当と認めるもの
株式会社は営利法人であり、一見含まないように思えますが、実際は株式会社が地域包括支援センターを設置・運営をしているケースは多くあります。
問16 地域包括支援センターに介護支援専門員の職員の配置は必須である
地域包括支援センターの職員は
・保健師
・社会福祉士
・主任介護支援専門員
の3職種が基本的に配置されます。
介護支援専門員の配置は必須ではありません。
問17 居宅サービス事業の運営は保険福祉事業に含まれる
問18 日常生活自立支援事業は保険福祉事業に含まれる
日常生活自立支援事業とは、判断能力が不十分であることが見られ始めた人を対象として、福祉サービス利用の支援を中核に支払いや金銭管理などに関する支援を公的に行う事業です。
地域支援事業には含まれませんし、保健福祉事業にも含まれません。
包括的支援事業と任意事業についてのケアマネジャー試験対策
包括的支援事業や任意事業も地域支援事業の一部となりますが、非常に出題頻度が多い範囲であり、ほぼ毎年1問~2問は出題されています。
加えて、問題の難易度が高く、文脈から誤答であると予想できる選択肢が含まれていない場合が多いです。
そのため、必ず包括的支援事業に含まれる事業と任意事業に含まれる事業について整理しておきましょう。
特に包括的支援事業の学習範囲は、認知症初期集中支援チームや認知症支援地域推進員といった単語も多く現れるため、時間を掛けてどのような活動をする者たちなのか理解を深めていきましょう。
また出題頻度は少ないですが、保健福祉事業に関連する内容が出題される場合もあるため、一緒に区別して学習しておくと無難です。